通信制では、月に2~10回のスクーリングとレポート提出、試験がありますが、これ以外の時間は生徒の自由です。アルバイトや、趣味を極めるもよし。アスリートや芸能活動を行っている方など、学校に定期的に通うのが難しい人でも高校卒業を取得することが可能です。
通信制高校に入るメリットについて解説
さまざまな理由で高校に通えない方や、全日制の高校に通うことに抵抗がある方、結構多いのではないでしょうか?そんな方におすすめなのが、通信制高校への入学です。高校を卒業を諦める必要はありません。ここでは通信制高校についてまとめました。
公立の通信制高校では、世帯収入次第で3年間通っても10万円ほどで卒業することができます。
私立の通信制高校は、学べる内容やカウンセラーの有無などに変わりますが、年間30万円~90万円程度費用がかかってきます。ただし、高校就学支援金の利用や、学校やコースによって、自己負担金はかなり違ってきますので、かならず学校に問い合わせて確認しましょう。
通信制高校は専門的な勉強や体験学習を、積極的に取り入れている
私立の通信制高校は、マンガやファッション・美容・ダンスなどの専門知識が学べたり、酪農体験や漁業体験といった体験学習ができるなど、魅力的なカリキュラムを積極的に授業に取り入れています。
通信制高校では、定期的に行われるスクーリングのほかには誰とも顔を合わせることがありません。友人関係や教師とのやりとりに苦労することなく、高卒資格を取得できます。一方で、自分と同じ境遇で頑張る友人との出会いもあるでしょう。人間関係でストレスを抱えることがないのは大きなメリットです。
生徒の中には、過去にいじめを受けたり、不登校を経験した生徒がいます。そうした学生や親を対象に、相談に乗ってもらえるカウンセラーが在中している学校も多くあるのが特徴です。
学習ペースが自由ということは、どのようなペースで学習をしていくのかを自分で決めなくてはいけない、ということ。そして、自分で決めた通りに学習を進められるように、自分で管理しなくてはなりません。そのため、公立の通信制高校は、卒業率が40%程度といわれています。
通信制高校は課題(レポートなど)を提出することと、数日の登校(スクーリング)に出席し、試験に合格することで卒業という形を取っています。一見楽なように見えますが、実はこれには厳しい自己管理が必要です。
通信制高校は、ほとんど通学せずに卒業できます。そのため、生徒同士の交流機会は、非常に少なくなります。学校で会った友達同士で連れ立って遊びに行く、というのは、なかなか難しいかもしれません。
全日制高校のように休み時間に友だちとワイワイおしゃべりしたり、放課後に部活動を楽しむということがありません。また、勉強を教え合うとか、将来の夢を語り合うという機会もないので、勉強でわからないところがあっても相談できる仲間がいないというのがデメリットになります。
一つひとつの科目についての学習成果を評価するもので、教科書やテキスト、最近ではeラーニングなどの副教材を使って学習し、定期的にレポートを提出。そして単位認定試験を受け、単位を取得します。
選択した教科・科目が修得できなかった場合も、その科目を次年度に履修すればよいため、学年や進級には影響がありません。
学年制は1年間に取得しなければいけない単位数が決まっています。そのため欠席が多いなどの理由で必要単位数を取得できていないと進級することができません。通信制高校で採用されている単位制は1年間という期間で取得する単位数は決まっていません。高校卒業までに必要な単位を自分のペースで取得していけます。
通信制高校の卒業証明書には、高校名は記載されますが通信制過程であることなどは一切記載されません。つまり、一般入試の時点で通信制高校出身であることが大学側に知られることはなく、不利となることもありません。
また、指定校推薦の枠は学校により差が有りますが、大学が募集するAO入試や推薦での受験は、全日制同様に可能です。
しかし、学校に通う回数が少ないことからわからないところを先生に聞く機会が少なかったりと、全日制高校に比べると学習面では不利な点も多いのが事実です。
そのため、通信制高校を卒業してから大学進学を目指したい方は、大学進学に関するサポートに力を入れている通信制高校を選ぶといいでしょう。
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