農薬除去は大事なの?野菜を育てる時に知っておきたいポイント

農薬が使われていると体に悪い、というイメージがついてしまっているものですが、本当に農薬除去は大切なのでしょうか?ここでは、農薬の役割とともに、農薬除去が必要かどうかについてご紹介します。

FC2USER590323NAF さん

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農薬除去の必要性を知る前に、まずはそもそも農薬の役割について理解しておきましょう。

・病気や害虫を防ぐ

まず、農薬を使う目的でもっとも分かりやすいのは
病気を抑える
病気の発生を予防する
殺虫する
虫がつかないように防御する
といった病気や虫害に関することです。

農作物の成長促進や抑制という点については、ナシやメロンなどの果実をつきやすくしたり大きくしたり、また稲などの成長を抑えて倒れにくくするなどの例があります。このような有用性も農薬を考える時に重要な要素です。

当然ながら、虫がついたり病気になったりしてしまえば、野菜や果物は正常に育つことはできません。
食物が健康的に育つために、農薬は大切な役割をはたしています。

草取りの手間をなくしてくれる除草剤です。野菜と雑草の生存競争ですが、当然雑草だらけの畑では収穫は期待できません。ところが、除草は大変な手間がかかります。農家の労力という面からいうと、除草剤ほどありがたい存在はないのです。

農薬は除草としての役割も担っています。
たかが除草と思う方もいるかもしれませんが、農家の方からすれば本当に大変な作業。
その負担を大きく軽減してくれる大切な存在なのです。

農作物にある農薬は危ない?

一般的にふつうに暮らしている日本人にとって、国産の農産物を頂いているのであれば農薬からの危険はほとんどないと考えてもらって構いません。

こんなに大切な役割を果たしており、基本的には問題ないとされている農薬ですが、なぜ危ないという印象があるのでしょうか?

100人いれば100人が安全だというものではありませんが、ほとんどの方においては安全性が確保されている基準が定められています。
もちろん、まったく危険はないのかといえばゼロではありませんし、ネオニコチノイド系のように問題になっている農薬もあります。

農薬は、使い方を間違うと生物や環境に影響を与えてしまう薬剤や天敵です。その安全性は、登録制度によって審査され、安全が確保されるよう、作物への残留や水産動植物への影響に関する基準が設定され、この基準を超えないよう使用方法が定められます。

日本には農薬取締法という法律があり、これにより安全に農薬を使えば問題ないとされています。
しかし、それでも100%安全とは言えないのが実際のところ。
また、農薬の使い方を誤ることで安全性を損ねてしまうケースもあります。

日本では残留農薬の基準値が定められているので、市販の農作物を食べても健康的に問題はありません。だから必要以上に怖がるのはナンセンス。

しかし残留農薬には何の役目もないので、無駄に摂取するぐらいなら除去してしまうのが1番なのです!

農薬がついているから危険!というわけではありません。
そのうえで、農薬除去できるならしてしまった方が安心ですね。

農薬除去の方法

農薬除去にはいくつか方法があります。
その一部をご紹介しましょう。

・重曹を使う

水を張ったボウルに食品用の重曹を少量溶かし、30秒~1分ほど野菜を浸します。そのあと、流水で洗い流す方法です。塩水や酢水でも同様の効果があると言われています。
なお、長く浸しすぎると水溶性の栄養素などは溶けてしまいますので、気を付けましょう。

・洗剤を使う

野菜洗い用の洗剤や、食器洗い洗剤でも野菜が洗えるものもあります。確かに「洗剤」というと強力なイメージがありますので、水で洗うよりも効果は高いかも知れませんが、その洗剤自体が残留してしまう可能性もあったり、成分が確実に人体に害がないのか?といった不安は拭い切れない部分があります。

洗剤で洗うのもOKとされていますが、通常の洗剤ですとかえって体に害が及ぶ可能性もあります。
野菜や果物を洗う場合には、表示に「野菜・果物など」と記載されている洗剤を使いましょう。

流水でしっかりと洗うことで農薬を洗い流すことできます。このとき30秒以上洗うのが肝心。ただし、農薬には水に溶けづらいものもあります。

農薬を落とすために野菜や果物を洗う際は、必ず流水で洗いましょう。

農薬は水溶性だと説明しましたが、「流水で洗う」のと「つけ置き洗い」では全然違います。

野菜や果物の表面に付着した農薬は、水が流れる勢いによって剥がれ落ちます。

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