転勤などの理由で一時的に長期留守にする自宅を、期間限定で賃貸に出すことを「リロケーション」と言います。
安心してリロケーションを運用するためのポイント
空き家や長期間空けている住宅を有効活用する手段がリロケーションです。
今回は、安心してリロケーションを運用するために押さえておきたいポイントを紹介します。
リロケーションは定期借家契約で借主と契約を結びます。定期借家契約では、貸主が退去をお願いすれば、借主はそれに応じなければいけないようになっています。つまり、リロケーションでは、そもそも期間を限定して貸し出すため貸主の都合に応じた物件の貸し出しがよりしやすくなっているということです。
ロケーションは、仲介や管理を本業にしている不動産会社がやっていることが多いので、まずは不動産会社にリロケーションについて相談をしてみてください。
不動産会社に相談すると、家賃や敷金・礼金の設定・それから契約期間などを決めていくことになります。細かいところを詰めて双方が合意すれば、不動産会社とのあいだで業務委託契約を交わすことになります。
大体リロケーションサービスの手数料相場は会社やサービス内容にもよりますが貸料の5~10%ほどになります。
その賃料は相場賃料よりも契約期間によって低くなります。
契約期間と賃料の値引きの平均的な割合は以下の通り。
2年契約 周辺物件賃料の20~30%安
3年契約 周辺物件賃料の15~25%安
4年契約 周辺物件賃料の10~20%安
サブリースでは物件所有者が運営者ではなく、入居者にとって借主となるサブリース会社が管理責任を負います。
したがって、通常の管理業務はすべてサブリース会社に任せることができます。
サブリースにおけるサブリース会社の取り分は、管理業務に関する費用も含まれていると考えられるので、間接的には費用負担をしているとはいえ、一括して任せられるのはメリットでしょう。
サブリース会社が間に入ると、保証料などを取られてしまうので、入居者からの家賃収入は減収となって物件所有者に入ります。
これは、デメリットというよりも仕方がないことで、家賃収入を最大化したいのなら、すべてを自己経営で行うしかありません。
その一方、自己経営では空室によって確実な減収となるのですから、空室があっても家賃保証されるサブリースと比べて、どちらを取るかという判断です。
大家さんと代理契約を結び、物件の管理やお客様への紹介を大家さんから委託されている不動産屋を元付けと言います。 大家さんとの長年に渡るお付き合いを通じて、信頼関係を培っており、その物件については、いつ空きがでるのかなど、他の不動産屋よりも詳しく知っています。 空き室物件の鍵も持っていますから、現地見学の際もスムーズです。
収益性のリスクは、満室時は最大限の家賃収入が入ってくるため問題ありませんが、空室が出た場合に「空室数×家賃×空室期間」の家賃収入を得られなくなることです。
仮に空室数が多かったり、空室期間が長いと収益が不安定になり、場合によっては赤字になることもあります。
ノウハウを持っている会社を見極めるには、今までの「管理戸数」を聞いてみるのがひとつの手です。
管理戸数の累積数は、つまりは今まで取引した実績数です。
「管理戸数」=「実績の数」ですね。
今までの管理戸数を聞いて、”リロケーションに慣れている”会社を見つけ出しましょう。
それぞれの事情で、家を貸したい期間は異なってくると思います。
あなたの希望に沿って貸し出し期間を選択できるサービスになっているか確認しましょう。
会社によっては、「最低契約期間は3年」などがありえます。
「4年後の3月まで」
「1年間だけ」
など、あなたの貸したい期間を選択できるか、必ずチェックしてください。
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