医療保険の豆知識。「定期保険」「養老保険」「終身保険」はどれがおすすめ?

医療保険には大きく分けて「定期保険」「養老保険」「終身保険」の3種類があります。これらはそれぞれどのような違いがあるのでしょうか?今回は3種類の保険の違いとそれぞれのメリット・デメリットについて解説していきます。

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医療保険には3種類がある

複雑に見える生命保険ですが、「定期保険」「養老保険」「終身保険」の3つがベースになっており、この3種類を組み合わせて、自分や家族の目的やニーズに合った生命保険を設計することが基本になっています。

医療保険は大きく分けると「定期保険」「養老保険」「終身保険」の3つです。

どの様に違うのか詳しく見ていきましょう。

ある期間だけ医療保障が必要な場合に活用されることが多い医療保険で、定期的な見直しができるため、将来の物価変動やライフプランの変化に対応できます。期間限定の保障なので、同額の保障を用意した場合に終身医療保険に比べ保険料の負担を抑えることが出来ます。ただし、保険期間満了時に更新した場合、保険料も加齢された年齢にて更新されます。

「定期型」は、 5年など一定期間で保険期間を区切ってその期間の年齢に応じた保険料を支払うため、若いうちは安い保険料ですむ一方、年齢が上がると保険料も上昇します。

定期保険は、保険の期間が定まっており満期を迎えると改めて契約しなおす保険です。

■定期保険のメリット

保険料が安い
他の終身保険や養老保険に比べると、「積立制度が無く保障だけ」という、いたってシンプルな保険になるため、保険料が安いことが特徴です。定期保険で最低限の保障をしてもらい、他の保険とかけ合わせることも可能です。

家計の経済状況に臨機応変に対応しやすい
これは、短期型の定期保険に言えることですが、掛け捨て型の期間が決まっているため、生活が困窮してしまって保険料が払えない、反対に収入が大幅に増えるなどして保障が不必要などの事態になった場合も、契約を打ち切ることが簡単です。

■定期保険のデメリット

定期保険の保障期間終了後も、同内容で保障の継続更新を考える場合、更新時の年齢で再計算されることになるので、加入時の保険料から金額が上がることなく払い込んでいく終身保険よりも、定期保険の方が総支払保険料が高くなってしまうケースもあります。

保険期間を過ぎると全く保障されない
「昨日だったら3000万円入ったのに…」なんていうことも

保険料が安く済むこともあるものの、同じ理由で高くなることもあります。
また保険期間があることで期間を過ぎると保証が受けられないというのもデメリットです。
同じ要素がいい方向にも悪い方向にも働くということです。

養老保険はその名前が奇妙なのですが、満期保険金と、死亡保険金が同額という変わった保険です。貯蓄が目的なのですが、もし被保険者(保険の目的となる人)が亡くなった場合は、契約成立翌日から目標金額(満期保険金)を死亡保険金として受け取れます。死亡リスクを同時にカバーした保険と考えて間違いありません。

養老保険(ようろうほけん)とは、生命保険のうち一定の保障期間を定めたもので、満期時に死亡保険金と同額の満期保険金が支払われるものをいう。

■養老保険のメリット

個人で加入するメリットには以下のものが挙げられます。

死亡保障がある
満期時に必ず保険金が支払われる
貯めたい金額と貯蓄を続ける期間を自由に設定できる
保険料の支払いをもって計画的に貯蓄しつつ、万が一に備えた保障が得られる

養老保険の大きなメリットは、掛け捨ての定期保険と違って支払った保険料が満期保険金として戻ってくることです。亡くなっても亡くならなくても保険金がもらえるというのは、保険料をムダにすることがないので嬉しいですね。この満期保険金のおかげで、保障を付けつつ貯金することができます。

■養老保険のデメリット

中途解約リスク
養老保険は中途解約時は「解約控除」というペナルティが設けられているため、返戻金は満期を迎えた時の保険金よりも減ってしまいます。

養老保険を契約した人がすぐに解約してしまうと、かんぽ保険会社が損をしてしまうので、それを防ぐ為に解約控除が設けられています。

金利変動リスク
養老保険は、契約時の予定利率で契約の全期間の保険料が決まります。形式的に元本割れしなくても、将来的に金利が上昇した場合、実質的に損という状況に陥るリスクが有ります。

定期保険はある定められた期間のみを保障し、その期間が満了すれば保険契約が消滅、保障はなくなってしまいます。
一方の終身保険は一度契約すると、一生涯を通じて保障が続きます。

こうした違いは、人それぞれの将来設計、ライフプランに対する考え方の違いに対応したものと考えると良いでしょう。

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