古代中国美術は黄河中心の彩陶や殷,周の青銅器に代表される。秦,漢になると,西方文化の影響や儒教思想を背景に中国独自の美術様式が生れた。画像石はその代表例。六朝時代に仏教美術が伝わり,石窟美術をはじめ仏像,仏画,諸工芸が盛んとなり,隋・唐時代に最盛期を迎えた。
長い歴史の中で価値のある美術品を生み出した中国美術
中国には心を惹くような美術品が多くあります。
今回は長い歴史の中で生み出された中国美術についてまとめてみました。
中国における最初の芸術活動が顕著にみられるのは彩陶文化である。いまから数千年前、陝西(せんせい)省、山西省、河南省など黄河流域に移り住んだ漢民族の祖先たちは、優れた才能でもって美しい器形をもつ土器、彩陶をつくりだした。器物の表面に紅や黒や白で、渦巻文や波状文などの文様を施した手づくねの土器である。
安定した長期の統一王朝のもとで統合整理され漢文化を形成し確立した。この漢文化は、以後の中国の多くの分野に多大な影響を与えたが、美術史においても漢代美術のもつ意味はきわめて大きく、中国固有の美術という場合、漢代に形成された独特の美術様式と考えて差し支えない。
中国における陶磁器の歴史は古く、中国の歴史が陶磁器の歴史といっても過言ではないほどです。
新石器時代にはすでに陶磁器が作り出され、さまざまな技術革新を経たのちに、三彩、五彩、青磁、白磁、青花といった華麗な器を作り出すまでになりました。
要するに書道で使う4つの道具である筆、墨、紙、硯を意味します。
これらは、偉大な芸術を生み出したアイテムとして高い骨董価値を有します。
その中でも、特に重視されているのが劣化の比較的少ない硯です。歴史的価値があり、きめ細かい墨を作り出す硯であれば、かなりの高値がつきます。
中国書画は歴史が古く、中国の政権も大きく変動してきたため、その出自を明らかにするのは容易ではありません。
そこで、大切になるのが鑑定書と作者直筆によるサインと箱です。
箱には著者が題名を記したり、捺印を押していたりする場合があり、作者を知る上で大きな手掛かりになります。
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