人の命を救えるAEDという存在

AEDというものを知っていますか?
人命救助に役立つということは知っていても、使い方などは知らない人が多いようです。
実際にAEDを使う場合には、専門の知識を持った人が行います。
今回はAEDという存在についてまとめてみました。

FC2USER537559IRF さん

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AEDって、どんなものなのか

こちらでは、AEDについての情報を集めてみました。
正式名称や使い方など知らなかった人は、これを機に覚えておきましょう。

AEDとは、自動体外式除細動器(Automated External Defibrillator)の略称。心臓の不規則なふるえ(細動)を、電気ショックにより取り除く装置を指します。AEDが心臓の動きを自動解析して心室細動と判断したとき、電気ショックを与えて心臓を正常なリズムに戻すのです。

AEDが必要な理由

救急車の到着は平均8.6分です。心停止で人が倒れてから何もしないで救急車の到着を待つと、生存率は約20%となります。言い換えれば、およそ8分30秒も心臓が止まっていると、80%の確率で亡くなるといえます。心停止から1分ごとに、生存率は7%~10%低下するとされています。1分1秒でも早く、AEDの電気ショックで心臓を正常なリズムに戻したいのです。それだけで、救える命が多くなります。

AEDの誤った知識

AEDは火災報知器と異なり、自動で119番通報が行われません。倒れている人がいたら、まず周囲の方々が救急車を呼ぶ必要があります。

AEDは心臓の状態を診断できますが、外傷の状態や意識の有無までは診断できません。AEDが有効なのは心室細動による心停止のみです。ショックの必要がありませんとアナウンスが流れても、一命をとりとめたわけではありません。

AEDの誤った知識については、誤ったまま覚えている人が少なくありません。
その理由として正しい知識を学べる機会が少ないからです。

AEDが必要となる状況

AEDが必要になる状況とはどんな時でしょうか?
こちらでは、AEDが必要になる状況について集めてみました。

原因が不明でもAEDを使った方が良い?

必ず覚えておいて欲しいのは、AEDは電気ショックを行う機器であるとともに、電気ショックが必要かどうかを判断する機器でもある、ということです。医師ではない一般市民がAEDを使用できるのは、AEDが判断する機能を備え付けているからです。

ご自身がAEDが必要かどうかを判断するのではなく、まず、AEDを起動して心電図を読み込ませ、電気ショックが必要かどうか判断してもらうというイメージで、AEDを使用していただけたらと思います。

救命率を高めるために

心臓突然死の後、1分遅れる毎に、救命率は7~10%低下すると言われています。目安として、5分以内の電気ショックが必要という主張があります。

毎分10%低下するとして計算すると、5分で救命率は50%、10分で0%となります。10分たってしまったら助からない、というのは私にとっては衝撃的な数字でしたが、心臓突然死が起こったときは、1分1秒が生死を分ける状況といえます。

救急車が到着する前に行動

よくある先入観として、「心臓突然死は非常に難しい病気で、治療には専門家の判断が必要だ。」というものがあるように思います。

しかし、実際のところ病院に運ばれてから高度な治療をしても、救命率は殆ど変わらないといわれています。治療技術よりも、救命活動が行われる時間のほうがはるかに大切なのです。

このように、原因が分からない場合でも使用が推奨されているようです。
AEDは救急車が来てから行うものではなく、救急車が来るまでの空き時間で救命率を下げないために使用するものなのです。

AEDを設置する前に知っておきたいこと

こちらでは、AEDを設置する前に知っておきたいことを集めてみました。
これらを知らないままAEDを購入しても、実際に使う段階で分からなくなる場合があります。
そうならないためにも最低限の知識は身に着けておきましょう。

正しく使えるか分からない

購入時に訪問説明のサービスや講習があります。AEDの操作説明がメインになっているものから、人体模型を使用してみっちり講習を行うところまで様々です。

AEDの使い方について、一番のおすすめは消防署の救命講習です。無料なうえ、最前線で活躍される救急課の方から直接教えてもらうことができます。

持ち運びは出来る?

可能です。外出時やスポーツの試合や大会などに携帯したいという方も、携帯は可能です。MIL規格とよばれる米国軍用規格の衝撃や振動の規格に準拠していますので、車に積むことも大丈夫です。

点検はどうする?

AEDは毎日、自動でセルフテストを行っています。どこか壊れていないか?消耗品の期限は切れていないか?など、機種によるテスト項目やテストの間隔に違いはありますが、標準で装備しています。

このように、基本的なことは購入時に説明を受けられます。
むしろ、この説明は業者が必須にしている部分もあるので、説明がない場合は購入者自身が説明を受けたいと積極的に言いましょう。

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