RANKL阻害剤(デノスマブ(遺伝子組換え)等)投与に伴う低カルシウム血症の治療及び予防
効果・効能(添付文書全文)
RANKL阻害剤投与(デノスマブ(遺伝子組換え)等)に伴う低カルシウム血症の治療及び予防。
1日1回2錠を経口投与する。なお、患者の状態又は臨床検査値に応じて適宜増減する。
デノスマブ(denosumab)は、RANKLを標的としたヒト型モノクローナル抗体製剤、分子標的治療薬。骨粗鬆症では、骨芽細胞によるRANKLの発現が増加しています。
(RANKL)は破骨細胞の分化・成熟・機能および生存を制御している。RANKLとデノスマブが結合することにより、破骨細胞へのシグナル伝達を抑制し、骨溶解を防ぐ。
発売後に死亡例を含む重篤な低Ca血症の発生が報告され、同社はこの2月にデノスマブ投与時の低カルシウム血症の治療および予防を目的としたカルシウム/天然型ビタミンD3/マグネシウム配合剤(デノタスチュアブル配合錠)の販売を開始した。
2錠中にカルシウムとして610mg、天然型ビタミンD3として400IU及びマグネシウムとして30mgを含んでいます。
カルシウムの吸収を促進する天然型ビタミンD3に加え、カルシウムの代謝に関与するマグネシウムを配合しています。
ランマークの副作用、低カルシウム血症予防のために使われる、カルシウム+マグネシウム+ビタミンDの配合剤「デノタスチュアブル」
RANKL阻害剤(デノスマブ)の市販後、重篤な低カルシウム血症の副作用が報告されてことから、カルシウム及びビタミンDの経口補充の必要性について注意喚起がなされました。その中で、ビタミンDについては天然型ビタミンDを使用することが注意喚起されました。
アルファロール(アルファカルシドール)は腎での水酸化を受けた構造、ロカルトロール(カルシトリオール)は腎および肝で水酸化を受けた構造(=活性型ビタミンD3)、エディロール(エルデカルシトール)は活性型ビタミンD3の2β位にヒドロキシプロピルオキシ基が導入された構造です。
ビタミンDについては、高カルシウム血症に陥る危険性を低減する観点から、ビタミンD活性化が障害されている腎機能障害患者を除き、天然型ビタミンDを使用することが注意喚起されました。
ワンアルファやエディロールを使うと高Ca血症に陥る可能性がある。
カルシウムとマグネシウムは相互に関連しています。
バランスが崩れると骨粗鬆症、動脈硬化、虚血性心疾患、低カルシウム血症、ストレスなどの原因になると考えられていますが、実際にはカルシウムもマグネシウムも摂取量が不足していると言われています。
マグネシウムは、筋肉の収縮や、神経興奮の伝達に直接作用することが知られています。
ミネラルのバランスを整え、エネルギー代謝を促進するなどの作用がある。不足すると血液が凝固しやすくなり、骨の貯蔵Mgを放出して補います。多数の酵素がMgによって活性化されたり、Mg依存性であったりします。
吸湿及び光により品質低下が認められているため、粉砕品の保管や1包化は不可である。
粉砕については、服用時に随時、粉砕することは可能である。
これを分包するのはNG。
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