終活に必要なもの~エンディングノートの書き方~

最近よく聞く「終活」では、自分の死と向き合うことだけでなく、自分の人生を振り返ったり今後の過ごし方を考えたりすることです。そこで必要なのが、エンディングノートという終活に関する情報を記しておくノートがあります。このエンディングノートの役割や、書き込み内容について紹介していきます。

Freida32 さん

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エンディングノートとは?

終活の際に欠かせないのが、エンディングノートと呼ばれるものです。これは、遺言書や遺書とどう違うのでしょうか?

■遺言書と遺書

遺言書とは、自分に何かあった時に財産をどうするのかという意思を書き残しておくものであり、法的な根拠があるために遺言者が亡くなった後に効力を発揮します。

遺書
死ぬことを前提に、自分の気持ちを家族や関係者に記したものです。病死における家族などへの感謝の言葉や、自殺における身の潔白や保身、加害者への憎悪や怒りなど、心情について書かれるものであり、遺言書のような遺産については書きません。

遺言書や遺書は、財産の管理や家族へのメッセージを残すために記します。次に、エンディングノートを書く目的を紹介します。

■エンディングノートを書く目的

生きている間にやらなければならないことを再確認する
エンディングノートを項目に従って書いていくと、自分が死んだあと、家族だけでは処理出来ない事柄があったり、これだけは自分でやっていた方が良いだろうな、

この問題は、残しておいたらちょっとまずいなというような項目が出てくるはずです。

そうなれば、生きているうちに何が何でも処理しておかなければならないことがはっきりしてきます。

①自分のこれまでの人生を振り返ることができる。
エンディングノートに記入する意義、第一は、「人生を振り返る」ことでしょう。
『生まれてから現在に至るまで、どんな人と出会い、どんなことを経験し、どんな暮らしをしてきたかを、改めて見つめ直す』ことが出来ます。

ご自身に万が一の事があった時、ご家族に意思を明確に伝えるため
残されたご家族の負担を減らすため
人生を改めて振り返り、より充実した毎日を送るため

エンディングノートは終活に関する情報や、自分の人生を振り返るために記すものです。そして、これからの人生をどう過ごすのか、やり残したことはないのかなどを書くので、決してネガティブな要素はありません。むしろ、これからの人生に前向きに考えるために必要なものです。

これからに向けて~ノートに記すこと・残しておきたいこと~

エンディングノートは、これを書かないといけない、という決まりはないので自由に作成できます。ですが、自由といわれても何をかけばいいのか迷ってしまいますよね?そこで、エンディングノートにどのような内容を記しておけばいいのか、紹介するので取り入れてみてください。

■自分に関すること

自分の事について
自分の基本的な情報
幼少期・小学校時代・中学校時代などの年代別の思い出
住んでいた場所などの思い出
配偶者・子との思い出
などを記載すると良いでしょう。

家族や友人のことについて
家族や友人との続柄についても詳しく書くのも良いかもしれません。

家系図のようなものを作成するのもおすすめです。
遠くに暮らす親戚との関係は本人以外はよくわからないことが多いです。
自分の親の世代やその上の世代ともなってきますと、お子様世代には全く理解できない場合もあります。

自分のことを記すのは、自分の人生を振り返るためです。自分の人生を振り返ることで、どのようなことに幸せを感じたのか知ることができますから、これからの人生を楽しく過ごすための役に立つでしょう。また、家族や友人の情報を載せておけば、亡くなった後に報告する際に使用します。残された家族が、葬儀の準備で慌てないためにも書いてください。

■医療に関すること

医療・介護について
認知症などで判断能力が低下したり、意識不明・重篤な状態になったりした場合のために、アレルギーや持病、常用薬などについても書いておくとよいでしょう。

また、延命治療を希望するかどうかも書いておきたいところです。延命治療は家族に難しい判断を強いることになるので、書くだけでなく話し合いもしておく方がよいかもしれません。

保険証や後見人
何かと必要になる保険証です。保険証の保管場所は明確にわかるように記載しましょう。

また、近しい親族が居ない方などで、ご自分の死後に発生する事務作業を第三者に委任している場合は、『死後事務委任契約』の欄を追加して記載しましょう。

病に侵されて意思表示ができなくなったことも考えて、エンディングノートを書いて残しましょう。アレルギーや持病について細かく記しておけば、適切な治療ができるので、回復する時間が早くなることもあります。

■すぐ書かなくても大丈夫

上記で紹介した内容を、すぐに残さなくても大丈夫です。生きている間に考え方が変わることもあります。それだけでなく、いろいろなことに整理がつかない場合もあるので、途中で書き直しても大丈夫です。

定期的に内容を見直しましょう
エンディングノートは一度きりの作業ではありません。時間の経過で自分を取り巻く環境も変化します。毎年の誕生日など定期的に内容を見直しましょう。内容を変更したときは更新日時を書いておきましょう。

いろいろ考えたい人は、終活に関するメモ帳のように使用してみてください。気になったことや思いついたことを書いて、見直してから書き直していけば、自分が何をしたいのかどのように過ごしたいのかみてくるはずです。

お墓や葬儀についてノート詳しく記載

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