スマホは何歳から持たせる?急増する子供スマホに親が気をつけるべきポイント

小学4~6年生におけるスマートフォン使用者の割合が携帯電話(フィーチャーフォン、キッズケータイなど)使用者の割合を上回ったということで、世間は何歳からスマホを持たせているのか、今の子供スマホの情勢、親から子供にスマホを渡すときに気をつけることをまとめました。

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100人のママにとある質問を聞いてみた

スマホの急速な普及により、今や子どもであっても専用スマホを持つ時代。それに伴い「LINEいじめ」や依存症といった問題も増えているが、子どもには何歳からスマホを持たせるのがふさわしいのだろうか。

今回は、マイナビニュース会員のうち子どもを持つ女性102名に、いつから子どもにスマホを持たせる予定か聞いてみた。

Q.子どもにはいつからスマホを持たせる予定ですか?

1位: 高校生以上 52.9%
2位: 中学1年生 21.6%
3位: 中学3年生 8.8%
4位: 小学4年生~6年生 7.8%
5位: 小学1年生~3年生 4.9%

「依存する」「LINEいじめがこわい」という意見も

52.9%と半数以上の親が「高校生以上」を選択した。子どものスマホ利用に対しては、「勉強がおろそかになる」「依存する」「LINEいじめがこわい」といったリスク懸念が大きいよう。

また最近では、子どもがゲームの有料アイテムを大量に購入してしまい、高額な請求がくるといった「課金トラブル」も増えている。そのため、そうしたリスクに対する知識や、善悪の判断能力がまだ十分に備わっていない中学生のうちにスマホを持たせるのは「早すぎる」「トラブルになるリスクのほうが高い」と多くの親は考えているようだ。

他にも、「学生が持ってもろくなことがない」「中学生になってスマホがないと仲間外れにされそう」といったさまざまな意見が寄せられたが、子どものスマホ利用は多くの親を悩ませる問題のよう。メリット・デメリットをよく考慮した上で、子どもにとって最善の選択をしたいものである。

今の小学生はスマホ派が6割を突破

小学4~6年生におけるスマートフォン使用者の割合が携帯電話(フィーチャーフォン、キッズケータイなど)使用者の割合を上回ったことが、デジタルアーツ株式会社が今年1月に行った「未成年の携帯電話・スマートフォン利用実態調査」で明らになった。

同社の調査では、高校生はすでに2012年6月、中学生も2014年2月の時点でスマートフォンが携帯電話を逆転していた。それが格安スマートフォンの普及もあり、保護者にとってコスト面で、より低年齢の子どもへのスマートフォン購入のハードルが下がったことも背景にあるとみられる。

小学生のスマホ保有増加は「格安スマホ」が原因

デジタルアーツ(DAJ)は3月1日、未成年の携帯電話・スマートフォン・インターネットの利用実態に関する最新調査結果を発表した。

今回の調査によると、未成年者がスマートフォンを所有している割合は80.3%で、前回調査(2016年1月実施)の70.6%から9.7ポイント増加した。特に小学生の所有率が、60.2%(前回37.9%)と、前回より22.3ポイント急増した。

この変化について吉田氏は、親がスマホ普及世代に移行し“(ケータイでなく)スマホで当たり前”になりつつあること、格安スマホが登場したことなどが理由ではないかと分析している。実際、今回の調査では、所有機種について初めて「格安スマホ」かどうかを質問。その結果、小学生の21.0%、中学生の13.0%、高校生の9.4%が格安スマホを所有・利用していた。低年齢に持たせるスマホとして、格安スマホが大きな選択肢となっていることが伺える。

絶対にしよう!子供を守る為の正しいスマホの渡し方

子どもに渡すスマホにあると便利な機能は大きく分けると3つある。
オトナがふだん何気なく使っているインターネットだが、子ども目線で見るとゲームの攻略サイトやまとめサイトのアダルト広告、出会い系サイトや匿名のコミュニケーションサイトなど、まだ知識や情報モラルに乏しい小学生や中学生が見るには不適切なサイトが多い。コミュニケーションアプリでの出会いを介した、暴行やわいせつなやりとりといった犯罪や被害も多く聞かれる。

そこで重要なのが、「インターネットのフィルタリング」サービスだ。子どもが閲覧するには不適切なサイトへのアクセスを防いでくれる。サービスによっては、年齢によってフィルタリングの範囲を変えたり、閲覧履歴を親のスマホで確認することもできる。

「アプリの管理機能」も重要だ。親が子どもに自分のスマホを使わせていると、子どもが課金の仕組みを理解をしないままスマホゲームの課金ガシャを回してしまうトラブルも多い。また、ゲームやコミュニケーションアプリにのめり込むのも防ぎたいところ。アプリの管理機能があれば、アプリのインストールを許可制にしたり利用時間を制限するといった機能を利用できる。

今では保護者向けの管理アプリも登場

米Googleは3月15日(現地時間)、子どもに持たせるAndroid端末を保護者が管理するためのAndroidアプリ「Family Link」を発表した。まずは米国の13歳以下の子どもを持つユーザー向けに招待制で提供を開始した。

利用するには、アプリ内でまず子ども用のGoogleアカウントを作成し、そのアカウントでログインしたAndroid端末(Android 7.0 Nougat以上)を子どもに与える必要がある。
 保護者はアプリから以下のような操作を行える。

・アプリインストール制限:子どもがGoogle Playストアから何かダウンロードしようとすると、保護者のFamily Linkアプリにそれを許可するかどうかを尋ねるプッシュ通知が表示される
・端末の使用時間:子どもがどのアプリをどのくらいの時間使っているかをチェックでき、1日当たりの使用可能時間を設定できる
・リモートロック:寝る時間や食事中などに、子どもの端末をリモートでロックできる
 同アプリを試用した米Mashableによると、例えばChromeブラウザのようなGoogleのアプリについてはセーフサーチの設定など、細かい設定も可能という。また、リモートロックでは、あらかじめ時間を設定するだけでなく、数タップですぐにロックすることも可能だ。

管理できる端末はAndroidのみだが、保護者用アプリはiOS版も公開される見込みだ。

スマホの急速な普及により、今や子どもであっても専用スマホを持つ時代。それに伴い「LINEいじめ」や依存症といった問題も増えているが、子どもには何歳からスマホを持たせるのがふさわしいのだろうか。

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