巷にあふれるさまざまな節約術。たしかに、どれも実行すれば効果アリ、のアイディアですが、実はそんな節約テクニックの基本中の基本として「家計簿をつけること」が挙げられます。
一見、節約術とは直接の関係はなさそうな家計簿ですが、実は密接に関わっています。実際に家計簿をつけることによって、それまで見逃していた無駄な出費に気付いたり、毎月の貯蓄額を明確に設定できたりと、節約生活のための多くの発見がそこにあるからです。
家計簿をつけることで、その月の収入、出費の総額とその内訳、つまり収支がわかります。月ごとの家計の収支が黒字なのか赤字なのかから始まり、「先月は外食にお金を使いすぎたから今月は控えなくては」とか、「今月でクルマのローンが終わるからその分が貯蓄にまわせる」とか、「毎月保険料を払いすぎているかも、見直しの時期かしら」などなど、家計簿はさまざまな判断材料を提供してくれます。
家計の収支を知ることで、マイホーム、子どもの教育費、老後の資金などを蓄えられるよう現在の生活を改善していく。これが次の目標となります。
家電の買い替えで電気代は結構変わる!
まず驚いたのが、家電の買い替えによる消費電力の違い。というのも、家電はここ数年で省エネ化が進んでおり、10年前の家電と現在の家電では、同スペックでも消費電力に大きな差が。
家電・工事総合情報サイト『IDC WEBSITE』で調べてみると、例えばエアコンの場合、1993年式の2.2kw能力の物で設定27度にすると、電気代の月間予測は14040円。しかし、2001年式のもので同条件の場合は、月間8100円と、かなりの差が! 今は2017年。もっと省エネ性能が上がっているかも…。
意外と軽視できない公共料金の出費。冬は暖房などで電気代が高くなりがちなので、なんとか節約したいもの。
本書では、電気代節約として契約アンペアの見直しを提案している。電気料金の契約アンペアは大きくなればなるほど金額が高くなる。東京電力の場合、一般家庭が選ぶ従量電灯Bの基本料金は、30アンペアだと一ヶ月で842.4円。しかし、50アンペアになると1404円になる。(*1、2017年2月3日現在)
まずは、自分の家庭の電気消費量を調べること。そして、もしそこまで使っていないのであれば、契約を見直してもいいだろう。
また、待機電力も侮れないという。コンセントにプラグを差し込んでいるだけで、絶えず電気が流れているので、使わない時期のエアコンなどはプラグを抜いておくこと。いちいちコンセントからプラグを抜くのが面倒な人は、電気の源、ブレーカーを切ってしまう荒ワザもある。
家族がいて2契約以上ある場合、格安スマホの相談をしてみましょう。家族全員がひとつのプランに入って、データ通信量もシェアしてみると、驚くほど料金が下がることがあります。スマホ端末もSIMフリーのものを3年程度使えば通常の2年縛りの費用を下回ります。
イオン、mineo、IIJmio、LINEモバイルなど各社が格安スマホのサービスを競っていますが、家族でデータ通信量をシェアするプランをうまく活用すれば、簡単に月5000円以上は浮くはずです。うまくいけばここだけで月1万円ダウンが達成できるかもしれません。
コンビニや自販機で飲み物を購入する場合、500mlのペットボトルで130~160円ほどかかります。小銭で気軽に買えてしまう金額のため、大した出費ではないと思いがちですが、毎日続ければ年間ではかなりの費用になります。
飲み物代を節約するためには、自宅でお茶やコーヒーなどを作り、水筒に入れて持参するのが最も効果的でしょう。コンビニや自販機で買っていたときと比べ、かなりのコストダウンができるはずです。とはいえ、忙しい日々の中で手間を増やすのは、ストレスになってしまうかもしれません。その場合は、スーパーで2リットルのペットボトルを安く購入し、水筒に詰め替えて持参するという方法でもいいでしょう。
水筒に詰め替えるのも面倒! という人は、スーパーやドラッグストア、ネットなどでペットボトルのまとめ買いをおすすめします。
「平日はお金を一切持ち歩かない」(28歳/金属・鉄鋼・化学/事務系専門職)
・「必要な現金以外は財布に入れず、大きい買い物はクレジットカードで」(33歳/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)
会社に行っている平日は意外と現金が必要になることは少ないもの。お弁当と水筒を持参すればランチで外出することもないので、いざというときのクレジットカードと定期さえあれば何とかなってしまうようです。
節約をするためには、毎日のちょっとしたムダ遣いをなくすことが大事なようですね。今までの生活でムダになっているお金がないか見直してみると意外と簡単に節約方法が見つかるかもしれませんよ。
ちょこちょこ買い物に行くと「あっ、●●が足りない!」という羽目になるうえ、行くたびに欲しいものが増えるなど、貴重な時間とお金の無駄になります。
買い物リストを作ったら、週末にドーンと必要なものをまとめ買いしてしまうことで、かえって時間もお金も節約できますよ!
何も考えずに利用していると、消費欲は暴走をしてブレーキが効かなくなります。そのモノがどうしても必要なのか、お金を貯めてから買うべきなのか。冷静に見極めましょう。
キャッシングで返済した分は、利息を支払ったうえで残りの残金が元金に充当されますので、初めのうちはほぼ利息の返済にしかなりません。
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