遺産相続で亡くなった人に多額の借金があるのがわかったら?

遺産相続では亡くなった人が持っていた資産を分割して受け継ぐことができます。しかし、万が一、亡くなった人に借金があった場合にはこれを受け継がなければいけない場合もあるのです。そうした場合に、必要な対策は何なのでしょうか。

オサコ☆ さん

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遺産相続だからといって、必ずプラスになるとは限らないのです。そのため、もし借金があった場合には、その相続を拒否する必要があります。これを「相続の放棄」と呼びます。相続を放棄するには家庭裁判所に申請する必要がありますのでこの手続きなどについては弁護士に相談するなどしてください。

故人の遺産よりも借金の方が多い場合、借金を相続しないよう、「相続放棄」の手続きを行います。
「放棄」をすると、「そもそもその人は相続人ではなかった」という扱いになるので、借金を相続しなくても良くなるのです。
「放棄」は、家庭裁判所に「相続放棄申述書」というものを提出してしなければ、効力はありません。
手続きの方法等については、弁護士にご相談下さい。

他にも「プラスだったら相続するけど、マイナスだったら相続しない」といういいとこ取りの限定承認といったものもあるので、これも弁護士に相談するようにしてみてください。

相続と言えばお金がもらえる!と思い込みがちですが、場合によってはそうでもないということを知っておく必要があります。この相続の放棄についても、放棄しますよーという申請を行う必要がありますので、これを行わないと亡くなった方に多額の借金があった場合にその借金を背負う羽目になってしまうのです。そうした事態を避けられるよう、できるだけ対策は早めにやっておきましょう。

相続に関してわからない事がある場合には、各種の相談会に参加することができる場合もありますし、法律のプロである弁護士に相談する場合でも初回の相談を無料で行える場合が多くあります。弁護士と聞くとどうしても敷居を高く感じてしまいがちですが、実際はそうでもありません。気軽にお近くの法律事務所を訪ねてみてはいかがでしょうか。

相続問題は我々素人には難しく、なかなか理解できない部分もあります。そうしたところがあるからこそ、勝手に間違った判断を下してしまうことのないよう、できるだけわからないことがあれば弁護士に相談するなどするように気を付けてください。

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