厄介な中性脂肪をやっつけろ!

食べ過ぎると、一時的にコレステロールが増えますが、食事の量を戻せば、体内のコレステロールの量も戻ります。 これは、もともと体にコレステロールの量を、一定に保とうとする調整機能が、備わっているからです。

ここでは厄介な中性脂肪の対処法について説明します。

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こうなったらヤバい・・・肥満の真実

中性脂肪の増加がコレステロール増に

肥満や長期にわたるコレステロールの採りすぎ、お酒の飲み過ぎなどを続けていると、その調整機能が上手く働かなくなり、血液中にコレステロールが増えていきます。とくに、中性脂肪が多い食事がコレステロールの増加に、大きな影響を与えていることが分っています。

中性脂肪が増えると、リパーゼ(消化酵素)の活性が弱くなるため、VLDLの分解が十分に進まなくなり、LDLやHDLが作られにくくなります。

VLDLの中には、中性脂肪だけでなく、コレステロールもも含まれています。

VLDLが増えると、コレステロールが不足するため、その穴を埋めるためHDLコレステロールを取り込んでしまいます。

この様な理由により、中性脂肪が増えると、HDLの量が減ってしまうと考えられています。

この流れを変えるためには、まず、食生活をを改め、中性脂肪を減らすことが大切なことです。

中性脂肪値はなぜ上がる?

中性脂肪値の上がる最大の原因は、生活習慣の乱れにあります。

食事習慣や不規則な生活、などの乱れが原因といわれています。 揚物や肉の脂身の採りすぎ、アルコールの飲み過ぎ、なども値を上げます。

ちなみに、遺伝は4割程度 という話もあります。

「親も中性脂肪値が高いから、コレは体質」と考える人もいるかもしれません。 最近の研究で、脂肪を貯めやすい「倹約遺伝子」が見つかっています。

遺伝子異常の病気で、中性脂肪値が増えることもあります。

一般的に中性脂肪がが増えるのは、遺伝子も原因のひとつですが、遺伝子の性ばかりではありません。

生活を見直すことで、中性脂肪値は上がらなくなります。又、自己免疫疾患などの持病、ステロイド薬などを、服用している人も薬の影響で、中性脂肪値が高くなります。

食べ物が中性脂肪になるまで

「油ものを控えるから大丈夫と思って、ご飯を山盛り食べ、甘いものやアルコールをがぶ飲みしていると、大きな間違いです。 

そういう食生活をしている限り、中性脂肪が減ることはありません。

中性脂肪には、脂肪から作られるものと、糖質やタンパク質から作られるものがあります。 ここでは、中性脂肪がどのようにしてできるのか、その仕組みを簡単に説明します。  

食べ物からとった中性脂肪は、小腸で胆汁酸という消化液と膵液に含まれる脂肪分解酵素によって、分解されます。

中性脂肪は、糖質やタンパク質からもできます。 糖質(ブドウ糖)とタンパク質(アミノ酸)も中性脂肪に変わります。

ご飯や麺類、砂糖などの糖質は、口内の唾液や膵液、腸液の働きによってブドウ糖などになります。

脂肪から変わった中性脂肪を「外因性中性脂肪」、肝臓で合成された中性脂肪を「内因性中性脂肪」といい、最近では、二つを分けて考えたほうがいいという意見もあります。

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