「世界合唱の祭典 京都」(第7回世界合唱シンポジウム)大会テーマソング作曲者
坂本龍一 本人監修の楽譜 まとめ
やっぱり坂本龍一本人が作成した公式楽譜で演奏したい。ということで・・・数ある楽譜の中から、本人監修または公認の楽譜、自筆(手書き)の楽譜スケッチが掲載された書籍などをピックアップ。また、それらの楽譜の元となる音源も紹介。過去に販売されて絶版などで既に入手困難となっているものから最新のものまで、基本的に出版年代順に列挙しました。(※NAVERまとめサービス終了に伴いFC2に移転)
作曲:坂本龍一
編曲:伊藤康英
出版:イトーミュージック
2002年FIFAワールドカップ招致のために、1994年に日本サッカー協会の委嘱で作曲された。それを吹奏楽編成用に編曲し、第78回(1998年度)以降の天皇杯全日本サッカー選手権大会の式典などで演奏されている。
委嘱を受けたのと同じ1994年にリリースされた坂本のアルバム『sweet revenge』に収録されている「Psychedelic Afternoon」は、この曲の別アレンジ。
また、この曲に甲本ヒロト(当時ハイロウズ)が歌詞を付けたものを、2002年FIFAワールドカップの日本代表応援歌「桜のころ」としてリリース。
※取扱店:ブレーン
https://www.brain-shop.net/shop/g/gNAS-BN427/
同上。スコア(総譜)のみ。
※スコア(総譜)は、吹奏楽雑誌『Band Journal』(音楽之友社)1994年10月号付録楽譜にも掲載された。
※取扱店:ブレーン
https://www.brain-shop.net/shop/g/gNAS-BN427A/
編曲者である伊藤康英氏の作品集。「日本サッカーの歌」大阪市音楽団による演奏を収録。
※吹奏楽のCDは他にも数種類あります。
『ラの歌 / 日本サッカーの歌』(2002年)
『THE JAPANESE SOCCER ANTHEM ~日本サッカーの歌~』(2006年)
『サッカー・オン・ブラス』(2010年)
など。
発売日:1998年11月26日
タイトルは「Back To The Basic」(原点回帰)の頭文字。本人曰く、自身のルーツともいえるサティやラヴェルの影響を受けて出来たピアノ曲集。
初回限定盤(Limited Edition)のみ、楽譜と FD(MIDI データ)が付属(※通常盤とインターナショナル盤には付属せず)。
※楽譜は次項の『all about BTTB』に再録され(奏法記号の追加など加筆訂正あり)、さらに6曲追加されているので、楽譜だけが欲しい場合はそちらを入手した方が良い。
※映画『怪物』サウンドトラック収録の "aqua" は、こちらのバージョンです。
"BTTB 初回限定盤 (Limited Edition)" 楽譜 & FD 収録曲
01. opus
02. sonatine
03. intermezzo
04. lorenz and watson
05. choral no.1
06. choral no.2
07. chanson
08. aqua
監修:坂本龍一
初版:1999年7月28日
復刊:2015年10月14日
出版:YMM(ヤマハミュージックメディア)
ピアノソロ 坂本龍一曲集 all about BTTB
- BTTB & ウラBTTB -
『BTTB 初回限定盤』付属の楽譜に加筆訂正の上、未収録だった2曲、『BTTB 通常盤』ボーナストラックの「東風 tong poo(連弾)」、『ウラBTTB』の3曲を加えて、新たにピアノ曲集として刊行したもの。創作過程が分かる曲目解説〔創作ノート〕付き。
※絶版
YAMAHA Music Waves(ヤマハの楽譜出版)
https://www.ymm.co.jp/p/detail.php?code=GTP657540
"all about BTTB" 収録曲
01. opus
02. sonatine
03. intermezzo
04. lorenz and watson
05. choral no.1
06. choral no.2
07. bachata
08. chanson
09. distant echo
10. aqua [アクア]
11. tong poo(piano duo version) [東風(連弾)]
12. energy flow [エナジー・フロー] ※三共 リゲインEB錠 CM曲
13. put your hands up ※筑紫哲也 NEWS23 テーマ曲
14. 鉄道員(piano version) [ぽっぽや, poppo ya, railroad man]
※BTTB通常盤に収録された東風(連弾)は、オリジナルの YMO ver. を単純に1度下げたものではなく、矢野顕子(ごはんができたよ)ver. と同様のコード進行になっています。
98年に発売された初回限定盤に加え、翌99年発売の通常盤に収録された「snake eyes」「tong poo(連弾)」。インターナショナル盤に(後に『/05』にも)収録された「reversing」。そして『ウラBTTB』より「energy flow」も収録。
※楽譜と MIDI データは付属せず
三共 リゲインEB錠のCM曲「energy flow」、筑紫哲也 NEWS23 テーマ曲「put your hands up」のピアノバージョン、映画「鉄道員」主題歌のピアノバージョンを収録した Maxi シングル。インストゥルメンタルのシングルとしては初めて、週間のオリコンチャート1位を記録。
※この3曲は『BTTB インターナショナル盤』にも収録されている
発売日:2001年2月21日
演奏:クリスティーナ&ローラ
作曲 & プロデュース:坂本龍一
※ハウス食品 スープスパゲッティ CF 曲
1曲のみの Maxi シングルだが、CD-Extra 仕様になっており、プロモーション・ビデオと楽譜(PDF)が収録されている。
※演奏に教授は参加していない。
※同タイトルのアルバム(13曲入り)には楽譜は収録されていない。
01. AMOROSSO
02. AMOROSSO プロモーション・ビデオ
03. AMOROSSO スコア(楽譜)
※トリオ編成(ピアノ・ヴァイオリン・チェロ)のスコア
TBS 50周年企画『地雷ZEROキャンペーン』のキャンペーンソング(キャンペーン実施:2001年)。
●「坂本龍一氏手書きスコア」プレゼント
●「ZERO LANDMINE」合唱用楽譜(ピアノ伴奏)プレゼント
などの企画があったとのことですが、実物を確認できておりません。
※詳細
http://www.tbs.co.jp/zero/what_r.html
TBS 地雷ZERO キャンペーン
http://www.tbs.co.jp/zero/
http://www.tbs.co.jp/zero2/
TBS50周年『地雷ZEROキャンペーン』キャンペーンソング収録の Maxi シングル。
初版:2005年3月17日
出版:リットーミュージック
アルバム『/04』の公式楽譜。アルバムはピアノ以外の楽器を使った曲や、連弾(多重録音)の曲が多いが、そのうち4曲についてはピアノソロにアレンジされた異なるバージョンの楽譜が収録されており、その音源となるリファレンスCDが付録となっている。
Merry Christmas Mr. Lawrence(戦場のメリークリスマス)は『Avec Piano』とは別アレンジ。
本人による楽曲解説&演奏アドバイスおよび、山下邦彦氏(『坂本龍一・全仕事』の編・著者)によるロングインタビューも収録した充実の内容。
※2024年12月18日 復刻版発売予定(ただしリファレンスCDは付属せず)
https://www.rittor-music.co.jp/product/detail/3124443001/
"/04 (Official Score Book)" 収録曲
01. Asience - slow piano * (アルバムに収録されているのは連弾の fast piano バージョン)
02. Yamazaki 2002
03. +33 (ピアノ8台の多重録音)
04. Merry Christmas Mr. Lawrence [戦場のメリークリスマス]
05. Rain [レイン] (ピアノ4台の多重録音だが楽譜は2台で連弾できるよう表記)
06. Perspective (ピアノ2台の連弾+ボーカル ※ピアノ1とボーカルだけでも成立)
07. Undercooled - acoustica pf (ラップを省略してピアノソロにアレンジ)
08. Riot in Lagos (ピアノ8台の多重録音)
09. Theme for Roningai - pf *
10. Tamago 2004 - pf *
11. Bibo no Aozora [美貌の青空] (ピアノ・チェロ・ヴァイオリンのトリオ編成)
12. Seven Samurai - ending theme pf *
13. Dear Liz
※特に表記のないものはピアノソロ。
※* 印はアルバム『/04』とは異なるバージョンで、リファレンスCDに参考演奏を収録。
※01, 02, 06, 10, 12, のみコード・ネーム付き。
※11, は別項の "Trio / Scores / Ryuichi Sakamoto" 収録分とは別バージョン。
"/04_music_book_ref.CD" (リファレンスCD)収録曲
01. Asience - slow piano
02. Theme for Roningai - pf
03. Tamago 2004 - pf
04. Seven Samurai - ending theme pf
※全てピアノソロ
※復刻版には付属せず
花王「アジエンス(ASIENCE)」やサントリー「山崎」のCMタイアップ曲、演劇「浪人街」テーマ曲などをピアノを中心とした演奏で初CD化するほか、過去の人気曲をピアノを中心とした新たな演奏で収録。
※このアルバムに収録されている "ASIENCE" は fast piano バージョン(連弾)。 slow piano バージョン(ピアノソロ)は上記リファレンスCDのほか、「Playing the Piano 2013 in Yokohama」にライブ演奏が収録されている。
※初回盤のみボーナス・トラックとして "ASIENCE" のCMオリジナルバージョンを収録。
※2024年12月18日 [/04 /05] 2枚組となってリマスター発売予定("ASIENCE" CMオリジナルバージョンも収録)
『out of noise』の海外仕様(輸入盤のみ)だが、Disc-1 単体の [standard edition] も存在する。
Disc-1 は、『/04』から2曲、『/04 オフィシャル・スコアブック』付録リファレンスCDから1曲("Tamago 2004 - pf")、次項で紹介する『/05』から7曲、そして未発表音源2曲("Mizu no Naka no Bagatelle" と "Bolelish")を収録したコンピレーションとなっている。
初版:2005年9月28日
出版:リットーミュージック
アルバム『/05』の公式楽譜。『/04』と違ってピアノソロの曲がほとんどで、ピアノ以外の楽器を使った曲も1曲のみ。従って『/05』をそのまま楽譜化したものとなっており、『/04』のような付録CDはない。今回は全ての楽譜にコード・ネーム付き。YMO でも演奏されていた Happyend や Thousand Knives が収録されているのも魅力。
『/04』と同様に、本人による楽曲解説&演奏アドバイスおよび、山下邦彦氏(『坂本龍一・全仕事』の編・著者)によるロングインタビューも収録した充実の内容。
※2024年12月18日 復刻版発売予定
https://www.rittor-music.co.jp/product/detail/3124443002/
"/05 (Official Score Book)" 収録曲
01. Tibetan Dance [チベタン・ダンス] (連弾)
02. A Flower is not a Flower
03. Amore [アモーレ]
04. Energy Flow [エナジー・フロー]
05. Aqua [アクア]
06. The Last Emperor [ラストエンペラー]
07. Happyend [ハッピーエンド] (ピアノ4台の多重録音だが連弾も可能なように表記)
08. Thousand Knives [千のナイフ, 1000 Knives] (ピアノ連弾+電子ピアノRMIで間奏部のソロ)
09. Fountain
10. The Sheltering Sky [シェルタリング・スカイ]
11. Lost Theme
12. Shining Boy & Little Randy [星になった少年]
13. Reversing
※特に表記のないものはピアノソロ。
『/04』に続き、YMO時代の楽曲「HAPPY END」「1000 knives」や映画のテーマ曲など、既発表曲をピアノ中心の演奏で新たに全曲弾き直して収録した他、未発表音源「Fountain」「Rainforest」を収録。
※「Rainforest」はピアノ曲ではないため、上記の楽譜には収録されていない。
※2024年12月18日 [/04 /05] 2枚組となってリマスター発売予定
出版:全日本合唱連盟
2005年「第7回世界合唱シンポジウム」のテーマ曲。ラテン語によるテキストは「人びとの歌 世界のうた 歌は人びとを結ぶ」という意味。
【楽譜】
混声四部合唱用・同声三部合唱用を収載
【CD】
01. 混声四部合唱ア・カペラ
02. 女声三部合唱ア・カペラ~混声四部合唱オルガン付き
03. 男声三部合唱ア・カペラ
04. オルガン・ソロ
演奏:室内合唱団 VOX GAUDIOSA(指揮:松下耕)
オルガン:小林英之
※CDとのセット商品は販売終了
※楽譜のみ再版(2024年4月)
全日本合唱連盟ストア ※楽譜のみ
https://jca-from1948.stores.jp/items/66134b9d4c088e0b4ea72de0
パナムジカ ※楽譜のみ
https://www.panamusica.co.jp/ja/product/7855/
2005年から2014年の10年間に、様々な企業、美術館、テレビ番組、映画音楽などのために書き下ろした幻の音源を集めたコンピレーション・アルバム。
【Disc1】
01. Cantus Omnibus Unus
※混声四部合唱ア・カペラ を収録
第7回世界合唱シンポジウム『Choral Highlights 2005』のテーマ曲
京都大会のテーマソングの作曲を、YMOの活動や映画『ラストエンペラー』などの作曲で世界的に知られる坂本龍一さんにお願いしました。 「日本の合唱人15万人がこぞって世界の人びとを迎えるにふさわしい、すべての人が楽しめる作品を」。 そんな主旨に坂本さんも大いに賛同してくださり、作曲を快諾。・・・
ぼくはこの曲で、普遍性と現代性を調和させようとした。たくさんの国で、様々な人たちに歌われることを願って。歌う時は、もちろん、それぞれの合唱団の特性に合わせて、自由に移調してもけっこうですし、あるいは自分たちで自由にアレンジしてくださってもかまいません。みなさんが、末永くこの曲を愛してくださるのを願って。
全日本合唱連盟が発行する会報『ハーモニー』に坂本が寄せたメッセージ。