意外にも身近に溢れている!【ギリシャ神話が由来の言葉たち】

普段何気なく使っている言葉にも、そのルーツが存在します。
実は、数ある言葉の語源となっているのが、ギリシャ神話なんです。
私達が普段よく使う、ギリシャ神話が由来の言葉とそれにまつわるエピソードをご紹介します。

sathgoeBuffon さん

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警報音をサイレンという。
また、警報音を発する装置をサイレンという場合もある。

出典 サイレンの語源 | 織野ノリオの「●●●ク太平記」

サイレンの語源は、ギリシヤ神話の半人半鳥のサイレン(セイレーン)に由来する。

サイレンは美しい声を持っていたとされ、その美声で船人を惑わして命を奪っていた。

そのサイレンの美声がサイレンの音色に似ているということからこの名が付いた。

・ナルシスト

①うぬぼれている
②自分の容姿に異常なまでに愛着を感じている
③自分自身を性的な対象として見ている

ナルシストやナルシシストの語源となったのはギリシャ神話に登場する「ナルキッソス」という青年で、この青年は見た目が非常に美しく、水面に映った自分の姿に恋をしてしまいます。
そしてナルキッソスはどうしても思いを遂げることができないため、次第にやつれ、最後は死んで水仙の花になります。
ナルシストは水仙の花言葉でもありますが、これが由来です。

① こだま。やまびこ。反響。
② こだまと同じ現象をつくり出す音響装置。また、それによってつくられた人工的な残響。 「 -をかける」

エコーというニンフ(精霊)がいて彼女はおしゃべりが大好きでした。
エコーは浮気中のゼウスを探しにきた妻ヘラを得意のおしゃべりで引き止めていたのですが、
ゼウスの浮気を助けたとヘラは怒りエコーが自分から話すことをできなくしました。
許されたのは相手が喋った言葉の末尾を繰り返すことだけでした…。

それからしばらくして、エコーは美少年「ナルキッソス」に恋をして、精一杯想いを伝えようとしました。
しかし、エコーは最後の部分しか話せないので、彼女の思いはナルキッソスに届かなかったのです。
そして洞窟の奥に隠れて、その後山に同化して消えてしまいました。
でも彼女の声だけは残って、今でも人の言葉を返してくると言われています。

・アキレス腱

アキレス腱は、ふくらはぎの腓腹筋・ヒラメ筋と踵(かかと)の骨にある
踵骨隆起(しょうこつりゅうき)とよばれる部分をつなぐ腱のことです。
アキレス腱は、人体の中でもっとも太い腱で、足関節を伸ばしたり、
着地の際に生じる負荷を受け止めたりする重要な働きがあります。

アキレス腱とは、ギリシャ神話の英雄アキレス(アキレウス)のかかと部分の腱のことをいい、不死身を誇っていた勇者の唯一の弱点であり、戦闘中にそこを射られて死んだと言われる。

つまり「不死身」の看板にはいつわりがあったのだが、これは彼の母親テティスが息子を不死身にするため、冥府を流れる川に赤ん坊であったアキレスを浸したが、かかと部分を握っていたためそこだけ水に触れず唯一の弱点となったという

熱帯の海上で発生する低気圧を「熱帯低気圧」と呼びますが、このうち北西太平洋(赤道より北で東経180度より西の領域)または南シナ海に存在し、なおかつ低気圧域内の最大風速(10分間平均)がおよそ17m/s(34ノット、風力8)以上のものを「台風」と呼びます。

ギリシャ神話に登場するテュポーン(typhoon)が由来という説です。

テュポーンというのはギリシャ神話に登場する怪物で、その大きさはギリシャ神話で最大と呼ばれています。

また、テュポーンは風の神であるとも言われています。

とても大きくて、風に関連している事から台風がまるでテュポーンが暴れ回っているように見えたのかも知れません。

言葉のルーツを知ってギリシャ神話の世界を楽しもう

私達が普段何気なく使っている言葉の中には、ギリシャ神話が由来になっているものがたくさんあるんですね。
また、今回ご紹介した言葉以外にも、まだまだギリシャ神話から生まれた言葉はあります。
言葉の語源を知ることで話題も広がりますし、奥深いギリシャ神話の世界を楽しむこともできるので、ぜひ調べてみてはいかがでしょうか?

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