立憲民主、国民民主、共産など野党5党派は29日の党首会談で、新たに19の参院改選1人区の候補者一本化で合意し、自民党を迎え撃つ態勢をつくった。しかし、早くも不協和音が響く。統一候補が示すべき共通政策で各党間に埋めがたい距離があり、支援態勢にも大きな課題が表面化している。
【参院選2019】国民民主党のグダグダ采配に岩手県の候補者が巻き込まれ、結果、他野党の信頼も失墜!
いよいよ参院選ですが、未だ野党では内ゲバが収まらず、国民民主党が優柔不断にも「別の人を擁立したい」と言ったことから波紋が広がりました。
野党共闘が日に日に発展しています。今日、立憲・枝野代表が、福井で共産公認の山田かずお候補の応援に駆けつけてくださいました。私も、昨日、岩手で横沢たかのり候補、宮城で石垣のりこ候補、福島で水野さちこ候補の勝利のお訴えをいたしました。本気の共闘を全国で急速に広げ、全国で必ず勝利を!!
強くやさしい日本を岩手からつくる。横沢たかのりの政治理念・姿勢、プロフィール、政策、活動報告など。立憲民主党・国民民主党・日本共産党・社民党推薦。野党結集で日本を変える元パラリンピアン/チェアス...
共産党の志位和夫委員長はその後の記者会見で「市民と野党の共通政策として調印された。野党共闘の政策的な旗印が鮮明に翻った」と歓迎。要望書で示された政策を参院選の「共通公約」と位置づけた。これに対し、国民民主党の幹部は「要望書を受け取ったことを示すためにサインしただけだ。共通公約ではない」と真っ向から否定した。
野党間には統一候補が示すべき共通政策などで埋めがたい距離があり、支援態勢にも大きな課題を抱えた野党共闘といえる。
自由党の小沢一郎共同代表は18日、共産党の志位和夫委員長、社民党の又市征治党首と国会内でそれぞれ会談した。小沢氏は、3党の統一候補が内定している参院選岩手選挙区(改選数1)について、国民民主党の要請を踏まえて再調整を要請したが、志位、又市両氏とも拒否した。
再協議は小沢一郎自由党代表(衆院岩手3区)と玉木雄一郎国民民主党代表による11日の会談で浮上した。
自由党主導の横沢氏擁立に異論を唱える国民民主党の階猛衆院議員(岩手1区)の意向を踏まえ、玉木氏が候補の白紙化を含めた他党との再協議を要請。これを小沢氏が受け入れた。
玉木氏は岩手選挙区の事態打開が国民民主、自由両党による合流協議の「必要条件」と訴えるが、ある野党幹部は「国民と自由の混乱にこっちを巻き込むな」とあきれ顔だ。近づく参院選。社民党県連の小西和子代表は「仕切り直しでゼロからスタートしたら自民党に票を与えるようなもの」と迷惑そうに話す。
国民民主党と自由党が大筋で合意した合流構想を巡り、かつての師弟の因縁が浮かび上がる。小沢一郎自由党代表(衆院岩手3区)と国民の階猛氏(衆院岩手1区)。政治行動を共にした2人は、2012年の旧民主党分裂で決別。小沢氏は党を離れ、階氏はとどまった。その後の衆院選では階氏に小沢氏が刺客を立てた経緯も。野党再編の動きに過去の確執が影を落とす。
階氏は、小沢氏と同じ岩手県選出で、かつては師弟関係だった。2011年の東日本大震災後に決別。
旧民主党を離れた小沢氏は、直後の12年12月の衆院選で階氏に対し、達増拓也岩手県知事の妻を対立候補に擁立。小沢氏勢力の分裂選挙の末、階氏が辛勝した。
国民民主党と自由党の合併協議が足踏みしている。玉木雄一郎代表率いる国民民主党内に、「政界の壊し屋」こと自由党の小沢一郎共同代表への強いアレルギーがあり、党内手続きが進んでいないのだ。
小沢一郎代表が率いる自由党との合流問題を巡り、国民民主党の党内から異論が上がっています。
国民民主党・階猛衆院議員:「大義が見えない、また大きな塊になるどころか、むしろ立憲(民主党)との溝は深まって、むしろ大きな塊からは遠ざかっているような気がする」
玉木代表は低支持率にあえぐ党の存亡をかけて、豊富な資金と地方組織を生かせる戦略家、小沢氏の力を借りたいのだが、党内には民主党政権以来の小沢アレルギーがくすぶっている。
それが今回の参院選の候補者擁立で表面化した
平成最後にデメリットしかみえないという新党が誕生した。合併を念頭に交渉を続けてきた国民民主党と自由党は、曲折を経て合流の合意に達したのだ。「平成最後の合併」は実現したが、この政党は、きたる令和の政治決戦で、安倍1強を脅かす存在になるようには見えない。
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