会社売却が増えている?売却時の注意点とは?

近年、会社を売却する企業が増えていますが、会社売却にはどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。
売却をする時に注意するべき点もあわせて紹介します。

FC2USER818906FAI さん

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会社売却のメリット

会社を売却するとどのようなメリットがあるのでしょうか。

■株主に大きな利益をもたらす

大金が入ることが、一番分かりやすいメリットではないでしょうか?中小企業でいえば、社長自身が100%保有しているケースが多いので、例えば300万円で30年前作った会社が、当期純利益で1億円出ているような会社になっていれば、ざっくり5億円程度で売れるかもしれません。

会社売却の最も大きなメリットは大きなお金が株主に入ってくることです。
特に中小企業の場合は社長が保有しているケースが多く、多額の利益となります。

■雇用体制の安定化

M&A・会社売却をすることによって、そうした従業員の雇用体制を安定させることができ、福利厚生などについてもより改善される可能性が高いと言えるでしょう。

特にベンチャー企業の場合は安定した雇用体制にすることが課題でもあります。
そこで会社売却をすることで安定雇用に繋げることができます。

■事業の継承ができる

まず一番大きいメリットとしては、後継者不在の問題点を解決できるというものがあります。中小企業においては、企業のトップである優れたリーダーがワンマンで経営権を持っているケースが多々あり、そのリーダー無くして事業が成り立たないという場合も少なくありません。

自身が高齢者だったり、後継者がいない場合に、会社売却をして事業を継続するケースも多いようです。

会社売却時のデメリット

会社売却には、メリットもあればデメリットもあります。
次にデメリットについて紹介します。

■会社売却時のデメリット

独自の技術や特許技術、社外秘の製法などが流出してしまうリスクが大きなデメリットです。また、会社の売買情報は株価にも大きな影響を与えるので、徹底した情報管理が不可欠です。

会社売却をすると、独自開発をした技術や製法などの流出リスクが高まります。
流出を防ぐためには徹底した情報管理を行う必要があります。

■社員へストレスがかかる可能性も

従業員さんが不幸になるM&Aの典型的な例は、次の3つになります。
1.M&A後の望まない変化が大きい
2.M&A後の会社と反りが合わない、尊重してもらえない
3.買い手企業がM&A慣れしておらず、不要な不安やストレスを抱かせる

会社売却後は社風や待遇、環境が大きく変化する可能性があり、優秀な人材が流出したり、社員に大きなストレスがかかってしまう恐れもあります。

■競業避止義務が発生する

会社を売却した後、自分が一定期間、売却した事業領域に携われなくなります。これを競業避止義務と言います。感覚的には売却後2~3年が一般的ですが、5年で交渉してくる買い手もいます。

会社売却後には、売却を行った事業に関わることを禁じる競業避止義務が発生することがありますので、契約に縛られることになります。

なぜ会社を売却する人が増えているのか

なぜ最近になって会社売却をする人が増えているのか、その理由について紹介します。

■後継者問題

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