意外と知らない?底地の基礎知識と売るときのコツ

底地の買取は非常に難しいとされており、トラブルに繋がる事も少なくありません。
余計なトラブルを引き起こさないためにも、底地の知識や、借地権、地上権、賃借権など、買取にまつわる事柄を事前に勉強しておきましょう。

FC2USER101412DBS さん

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底地って何?

底地とは何の事かご説明します。

■底地は所有権のこと

借地権付の土地(宅地)の所有権のことをいう。所有権には本来、その物を「使用」「収益」「処分」する権能が含まれるが、底地の所有権者には、このうち直接の使用収益権能がないこととなる。なお、借地権付の土地そのものを「底地」といい、借地権付の土地の所有権は「底地権」と呼ぶということも住宅業界等で見られる

底地とは、借用権付きの土地の所有権のことです。

■不完全所有権である

更地(さらち)のように、土地所有者が自由に利用したり転売できる「完全所有権」とは違い、借地権者との関係で利用上の制約を受けたり、第三者に底地だけを売却することが難しいことから、「不完全所有権」といわれています。

所有権ではありますが、残念ながら不完全所有権で、更地のような土地とは違って、第三者に底地だけ売却することはほとんど出来ません。

■何かともめ事も多い

長年に渡り土地を貸し続けている地主さんも多くいらっしゃるとは思います。
旧借地法は、制定された大正10年当時の時代背景もあり、借地人の権利保護に重点が置かれた
法律でした。
その為、貸主からの契約解除はほとんど認められず、実質的には契約期間が「半永久的」に続く
のが実情です。

底地に関しては何かとトラブルが起きる事も多い権利ですので、新しい法律が適用されるのか、古い法律が適用されるのか、底地を持っている方は確認しておいた方が良いでしょう。

底地は売却可能?

底地は売却が可能なのか、底地の権利関係についてご説明します。

■底地は売却可能です

底地(借地権の目的たる土地)を第三者に売却するには特段の事情がない限り、借地人さんの同意を得る事無く売却することが可能です。売却後に、新しい買主さんと一緒に、売却した事を通知する形となります。

底地は条件さえ満たしていれば、底地の部分だけを売却することも可能ですので、決して売れないということはありません。

■名義人が借地人でないとNG?

借地に建っている家の名義が借地人でない場合、建物登記がされていても、その借地権は第三者に対して主張することができない可能性が高そうです。判例でも、借地人が建物の名義を自分の子にしていたケースで、底地を第三者に売却した際、新地主に対する借地権の主張を認めなかったことがあります。

借地の名義人が借地人である場合、登記されていたとしても第三者に底地を売却するのが難しくなります。

■メジャーなのは借地権者に底地を売却すること

その土地を借りる権利である借地権を持っている借地権者に、底地も買い取ってもらうという方法です。
このケースは、借地権者にもメリットがあります。
借地権者は底地の所有者である地主に地代を支払ってその土地を利用していますが、底地を買い取ることで
完全所有となるため、地代を支払う必要はありません。

底地を持つ人から底地を買い取ることで、底地を購入する事は出来ますが、当然底地を持つ地主の許可が無いと購入出来ないでしょう。

底地買取のコツは?

底地を買取りしたいという場合は、ちょっとしたコツを抑えると良いでしょう。

■業者選びが大切

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