不動産投資は基本的に「長期的に経営することで、収支をプラスにしていく」ことを目指します。
不動産投資を成功させたいなら失敗例を見ておくべき!
不動産投資は初期投資額が高いことから、誰もが失敗は避けたいと思うでしょう。今回は、不動産投資で失敗しないために、失敗しやすい例やリスクについて紹介していきます。
「都内に何軒もの物件を経営している」など、景気のいい話も喧伝されていますが、失敗すると大儲けどころか、資金の大幅減や自己破産に至ってしまう可能性がありますので、注意が必要です。まずは基礎知識をしっかりと学ぶことが大事です。
不動産投資における「利回り」には2つあります。「(年間家賃収入÷物件価格)×100」で算出される「表面利回り」と、各種管理費や税金等を考慮して計算する「実質利回り」です。
表面利回りは物件の価格が安くて、家賃が高ければ高くなります。ただ、私どもマンション経営大学では、3%〜3.5%ほどが理想だと考えています。
少し低いかな?と感じられる方も多いと思います。それは、高い利回りに惑わされず、空室率が低く継続的に家賃収入が入ることを一番に考えているからです。
不動産投資にも実にたくさんの種類や形態があります。
区分物件
一棟物件
戸建て物件
といったように物件の形態だけでも種類が異なりますし、
住居
オフィス
店舗
といったように用途でも違いがあります。
部屋を借りるときは通常は1年、2年といった年単位で借りることが多いので、長期的に収入が得られます。
また、賃料は大きく下がることは少ないので、賃料収入は比較的安定した収入になることが多いです。
本業の収入とは別に、毎月安定した収入を確保することができるので、本業の収入減の補てんとしての活用法もあります。
投資不動産をローンを利用して購入する場合、団体信用生命保険(団信)に加入することが義務付けられています。(銀行のローンを利用する場合には、保険料は金利に含まれていることが多いです。)
これにより、ローン返済中に死亡したり、高度障害などになった際には、ローンの残債は保険から支払われるので、死亡保険の代わりになります。
不動産購入後1年~2年は諸費用が発生するため、所得税の控除が受けられるケースが多く、高所得者にとっては大きなメリットとなります。また、新築アパート投資においては、物件の金額が大きく建物の減価償却スピードが22年とマンションの減価償却期間47年に比べて早いため、毎年数百万円単位の費用を発生させることができます。
空室が発生すると当初想定していた利回りが低下していくことになりますので、できるだけ空室期間を発生させないことが不動産投資の鉄則となります。このデメリットを回避するには、大きく分けると「空室が発生しにくい条件の良い物件を選ぶ」「物件の魅力を引き上げる」「サブリースを利用する」の3つとなります。
購入する物件が中古の場合、リフォームを施した後に、賃貸物件として貸し出したり、売却する方法で投資を行います。
中古物件は新築と比べて購入価格を押さえられますが、リフォームを要する場合があります。
当然リフォームには改修費用がかかりますが、中古物件の購入費用だけを見積もっていると、思わぬ費用がかかってしまうことになります。
他の投資と比べても大きな初期投資額が必要な不動産投資は、事前の勉強や知識の蓄積が必要不可欠です。
不動産市場も金融市場と同様に、プロが商売をしている世界です。
知見が無いままに不動産投資をすると、失敗する可能性が比較的高くなってしまうでしょう。
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