妊婦さんの旅行にベストな時期は、16週目を過ぎた5ヶ月頃の安定期からが良いとされています。
この頃になると流産のリスクは段々と減っていき、見た目にもお腹が出てくる頃になりますが、お腹が大きくなりすぎると逆に動きづらくなり、転倒するリスクが出てくるので旅行には不向きな時期になります。
そのため、8ヶ月〜9ヶ月頃には旅行を自粛し、10ヶ月目には無理な移動はせず、静かに過ごしながら出産を迎えるようにしましょう。
ありがちなトラブル?妊婦だからこそ気をつけたいこととは?
旅行が好きな人にとって、妊娠中はうずうずとする人もいるでしょう。
最近はマタ旅が流行っていますが、妊婦が旅行をしても本当に大丈夫なのでしょうか。
そこで、今回は妊婦の旅行でありがちなトラブルや気をつけたいことをまとめてみました。
妊娠中は基本的に長時間の旅行は避けた方が無難です。万が一の事態が起きるリスクが高くなるほか、気温差や寒暖差など自宅と旅行先の環境の違いがあったり、自宅と異なる環境で精神的に不安定になりやすいなどの問題もあるからです。
特に飛行機や船などで長時間移動したり、長期間現地にとどまる旅行などはリスクが大きくなります。
妊娠中に飛行機に乗ることは心配ないのですが、フライト中につわりが起きたり、気分が悪くなった時のため、最低限袋などは手元に用意しておきましょう。
また「エコノミー症候群」を予防するため、長時間のフライトではお腹への心配に加えて足元の血流が悪くなりますから、血液循環を促すために下肢のマッサージや小まめな水分補給を心掛ける事も大切です。
このように、気をつけるポイントをしっかり覚えておくことでマタ旅のリスクを軽減することも出来ます。
一番怖いのは何も知識がないまま、普通の旅行を行うことです。
妊娠していることを自覚して、しっかり危険について学びましょう。
妊娠中は、ホルモンバランスの変化により、気分が落ち込んだり、冷えやむくみなど心と体に悪い影響が出ることも。このカテゴリでは、妊婦とストレスの関係について解説しています。
赤ちゃんの体重が増えない、アレルギーを引きこすなど、良くない結果を招くこともあるストレスの上手な対処法についても紹介。
一回一回は小さいですが、それが積もり積もると、母体にも赤ちゃんにも良くない結果をもたらします。だからこそ、簡単に解消できるうちに、ストレスはなくしておきましょう。
好きな食べ物を食べる、ゆったりとした時間を過ごす、信頼のできる人とおしゃべりをする、などはストレス解消にもってこいです。無理のない範囲でできるならば、ちょっとしたお出かけなどもおすすめです。
溜まってしまうストレスを発散しないと、精神どころか、実は身体の病気や症状に。もちろん、妊婦さんだけでなく、お腹の赤ちゃんもお母さんのストレスの影響を受けます。最悪の場合、流産、早産の可能性も。お腹の赤ちゃんを守るという意味でも、妊婦さんはストレスを溜めず、上手に解消する必要があるのです。
生魚や貝類は妊娠中は特に注意が必要です。妊婦さんは普段より、免疫力や抵抗力が下がっているので食中毒の原因になりやすいようです。また、一部の魚にはメチル水銀と呼ばれる化合物が多く含まれているものがあります。
妊婦のメチル水銀の過剰摂取が、まだ未熟な胎児の神経発達面に影響を及ぼす可能性があるとアメリカの食品医薬品局(FDA)は摂取制限を勧めています。
牛、鶏、豚、羊、馬、などの生肉を加熱処理せず生のまま食べるのも良くないと言われています。これらの生肉が「トキソプラズマ」という寄生虫による感染症の感染ルートになってしまう可能性があるのです。
妊婦は免疫力が下がっているためトキソプラズマに感染しやすく、感染すると妊婦の血液を介して胎児に感染し、水頭症という脳に異常が出る病気になったり、目の網膜の炎症を起こすことがあります。
卵の殻に鶏の糞がついていることがありますよね。その糞の中に「サルモネラ菌」という菌が含まれており、卵を割った時に中の卵黄や卵白に付着してしまうことがあります。
サルモネラ菌に抵抗力のない妊婦が感染してしまうと、嘔吐下痢や発熱などの症状を引き起こします。またこのような症状が重症化し、脱水や食事もとれない状態が長く続くと胎児への発育に影響が出ることも考えられます。
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