【 2013年06月27日 09時14分 】京丹波にシロマダラ 「要注目種」児童が発見

京都府京丹波町豊田の生き物好きの少年が、自宅近くの裏山で珍しい模様のヘビを見つけた。府が希少生物などを記載したレッドデータブックで、「要注目種」に指定するシロマダラと判明。研究者も関心を寄せている。

 丹波ひかり小4年の田中徳乃介君(9)が友だちと裏山でダンゴムシを探していたところ、石の下で丸まっていたのを見つけて捕獲した。体長は約25センチ。独特なしま模様と斑点が気になり、インターネットで調べると、シロマダラが該当した。

 シロマダラは日本固有種。毒はなく、府内には広く分布しているとされるが、夜行性のため発見情報が少ない。爬虫類に詳しく、府のレッドデータブックの選定にかかわる京都大の松井正文教授は「シロマダラで間違いない。レッドデータブックの資料にしたいので、正確な捕獲場所が知りたい」と話す。

 徳乃介君は「今までに見たことがないヘビで、友だちも驚いていた」と好奇心いっぱい。父親の拓人さん(38)は「危ないから気をつけるようには言っているが、生き物を捕まえるのが好きで、毎年この時期は家の中が動物園のようになる」と話す。シロマダラは既に野生に返したという。