酒田市草津の山間で、環境省猛禽(もうきん)類保護センター自然保護専門員の長船裕紀さん(28)が、報告例が少なく一部地域で“幻のヘビ”と呼ばれる「シロマダラ」を発見した。県のレッドデータブックでは「DD(情報不足)」に指定されている。
発見されたシロマダラは体長51センチほど。4日午後8時50分ごろ、同センター近くを車で走行中、路上にいるのを見つけたという。長船さんは「道にヘビがいるのは珍しくないので一度通り過ぎたが、気になって引き返したら『当たり』だった」と話す。
シロマダラは日本固有種で、灰褐色に黒い横じま模様が入る。毒はない。国内に広く生息するとされるが、夜行性で人目に触れにくい。長船さんは「希少かもしれないし、見る機会が少ないだけかもしれない。この発見で報告例が増えるなら、それもうれしい」と話していた。