私は38歳のある日の夜、突然、脳出血という大きな病に見舞われました。
まず、症状というか、体の異変に気づいたのは、足下のふらつきでした。夜に絨毯の上でうたた寝をしていてふと目が覚め「ベッドで寝なきゃ」と思い、立ち上がろうとしたときに、なんだか足元がおぼつかなく、ふらふらとして部屋の壁に激突しました。
何とか小便を済ませ、部屋に戻りパジャマに着替えようとしたとき、自分の体がただ事ではないことに気づきました。左手が思うように動かず、パジャマに腕を通すことができないのです!できないと言うより、どうやれば袖口に左手を近づけ、穴に腕を通せるのかという「腕を動かす司令の出し方」が分かってない状況でした。
救急車が来て、その中で血圧を計ったところ、上は180を越えており、やはり異常な状態であることが分かりました。救急車の中で搬送先の病院を探すべく、救急隊員が症状を電話で伝えていましたが、病院の医師からは「脳出血の可能性が高い」と即答されました。