バットを狙い凡打にする魔球。飛雄馬の球質を逆用し、「打たせてとる」ことを応用した魔球。1968年の日本シリーズの時期、「基本形はバットの先の太い部分に当てる」ということになり、「細いところに当てるとファウル」という設定になっていたが、前後の場面を見ると結構、細い部分にも当てて凡打に討ち取っている。ボクシングや剣道の体験、警察の射撃の見学をして磨いた洞察力で、バッターの動きを予測し、バットにボールを命中させ凡打に討ち取り、ランナーがいれば併殺を狙う。投球ごとに非常に集中を要するため、疲労の激しいのが弱点であり、飛雄馬が精神的に動揺していて集中力に欠ける時は使えない。花形は(飛雄馬の魔球が完全なものであるかどうかを確かめる意味もこめて)「相手の頭付近を狙うためビーンボールではないか」と抗議したが、審判側は「狙うのはあくまでバットである」として訴えを退けた。