1.喫煙習慣・・禁煙が妊娠率を高めます
a.喫煙習慣は生殖機能を脅かします。喫煙が卵巣機能にとって有害であることは数多くの研究結果から明らかであり、卵巣機能の障害の程度は喫煙量と喫煙期間に依存すると考えられています。喫煙者がすべて不妊になるということではありませんが、統計上、下記のように妊娠しにくい体になります。
b.煙草に含まれるニコチンや他の有毒化学物質が排卵に関係する女性ホルモンである卵胞ホルモンや黄体ホルモンの産生を抑制し、また卵子の遺伝子異常を引き起こします。このため、卵胞閉鎖する過程が加速し、若年で閉経に陥ることもあり、喫煙者の方が閉経が早いことがわかっています。
c.このような障害は不可逆的な部分(禁煙しても元には戻らない部分)もありますが、禁煙することによりさらなる障害の増加を抑えることはできますので、もし今、不妊で喫煙している方はすぐに禁煙してください。これが妊娠への第一歩です。