フェイスブックがこれだけ世間を席巻しネットの常識になると、必然的にフェイスブックにアカウントを持っていないと、逆に疑問符をつけられることもあるかもしれない。
「誰でもフェイスブックをやっている」「しかし、あの人はやっていない」「それは、何かやましい過去があるからだ」という論理である。
フェイスブックがさらに当たり前のものになると、そういう考え方になることもあり得る。
しかし、反米的気質を持った人や、過去と決別したい人間、つまり「アウトサイダー」になっている人間は、注意深くフェイスブックのようなものから遠ざからなければならない。
アウトサイダーにとっては実名・実写真での登録は危険すぎる。それは、やっていはいけないもののひとつであり、流行っているかどうかは関係がない。
自分がアウトサイダーだと思うのであれば、すぐにそこから離れるべきだ。待ち受けているのは友人ではなく、トラブルである。
「他人に知られたくないようなことは、そもそもすべきではない」
そう言ったのはグーグルの会長エリック・シュミット氏だった。このグーグルも、フェイスブックとはまた違う手法でプライパシーをどんどん蓄積していっている。
このグーグルという巨大企業もフェイスブックのように実名主義を言い出して、実名でないとサービスが使えなくなっていったとき、インターネットの監視システムは完成する。
すでにその兆候は出てきている。実名でないと何もできない時代がやってくるのも近いと思うのは、極端な考え方だろうか。。
結局、「過去を持つ人間」にとって、インターネットは決して安息の地にならないということになるのだろう。
未来が「超監視時代」になると想定したなら。。