フェイスブックが危険なものになるのは反米的思想を持った人間だけではない。過去に傷を持つ人間、過去と決別した人間にとっても、かなり危険なツールになっていく。

そういった過去を持った人間は多い。

逮捕された、事件・事故を起こした、問題児だった、アウトサイダーだった、マフィア・ギャング・暴力団と関わっていた、カルトと関わっていた、反社会的組織と関わっていた、水商売にはまっていた...。

過去の自分を知られたくない人もいる。過去と決別して新たな人生を送っている人もいる。

フェイスブックは実名主義なので、「すねに傷ある身」の人間がそれを始めると、過去を暴露される危険にさらされる懸念を払拭しきれないことになる。
過去を知っている誰かが、それを暴露する可能性が出てくるのだ。決別したはずの過去が、またそこで蒸し返されるのである。その当時は会ってもいなかった人間たちに、、。

アメリカでは誰かが逮捕されるたびに、フェイスブックの写真がマスコミで紹介される。

コールガールからロシアのスパイまで、誰も彼もがフェイスブックの中でコミュニティを持っている。
だから、過去を持つ女性やスパイをしているようなアンナ・チャップマンのような女性(めったにいないだろうが)は、裏が暴露されたときにフェイスブックで辿られ、とことん正体を裸にされることになる。