フェイスブックは、もう知らない人がいないほど世界の人々に浸透しているだろう。
そのフェイスブックが警戒され続けている。
この企業はもう、グーグルやアップルと並んで「次世代の覇者」に到達したと考えてもいい。
しかし、執拗に消えないのが「この企業は早くからCIA等のアメリカ諜報機関と結びついている」というものだ。
世界中の個人データを持ったこの企業は、まさに個人データが満載で、リアルタイムに誰が何を考えているのかを知ることができるのである。
2011年のアラブ圏での民主化革命で、フェイスブックを通してデモが扇動された事実もあることから、すでにフェイスブック内でCIAが動いていたのは公然の事実として知られるようになっている。
また、反米気質のある中国・ロシア・中南米の各国政府も、フェイスブックが反政府運動の「仕掛け」になることを認識し始めており、警戒を強めている。
過敏なまでにサイバー空間の危険を感じているのは中国だ。インターネットの中でアメリカが世論形成をするのを敏感に察すると一切の情報を遮断し、アメリカを批判する。
中国はアメリカのインターネット企業を一切信用していない。もっとも、その中国政府も元から国民に信用されていない。
中国当局はアメリカのSNSやツイッターと似たようなサービスをすべて自国で立ち上げて、そこで「国民監視」をしている。
中国の国民は知っている。「SNSと名のつくものは全て監視の対象であることを」