これまで、目にはしていたが入ろうと思っていなかった
小さな居酒屋に行った。居酒屋といっても、安っぽい
チェーン店ではなく、白木のカウンターの奥で主人が
一品一品料理をつくる店。値段もそれなりだが、酒も
肴もうまい。
とりあえずビールから始めて、魚を焼いてもらう。
頃合いで日本酒に変えて、肴をつまみながらちびちびと
飲む。カウンターの端には、初老の男性が文庫本を読みながら、ちびちびやっている。
うまい酒とうまい肴で小一時間。これで4千円。
パチだと10分もかからずに消えていく金額だ。