日経平均<.N225>

前場終値 16957.86 +93.70
寄り付き 17000.78
安値/高値 16927.32─17039.80

東証出来高(万株) 102790
東証売買代金(億円) 9212.25

前場の東京株式市場で日経平均は反発。一時節目の1万7000円を回復した。米国
株高や円安など海外市場の落ち着きを好感し、先物中心に買いが先行した。原油価格の上
昇を受け鉱業、商社などが買い戻されるなど前週までの過度なリスク回避姿勢が和らいだ
。買い一巡後は手がかり材料に欠け、戻り待ちの売りに上値を抑えられた。

今晩の米国市場がキング牧師誕生日の祝日で休場となることや、22日の欧州中央銀
行(ECB)理事会、25日のギリシャ総選挙など注目イベントを控えて積極的に買い上
がる動きは見られなかった。中国の大手証券3社が当局から証拠金取引の新規口座開設を
3カ月停止するよう命じられ、上海総合指数<.SSEC>が大幅安で始まったことも上値圧迫
要因になった。市場では「欧州イベント後に為替がどう動くか。方向感を見極めるまで動
きにくい。今週から決算発表シーズン入りで個別の好業績株を物色する展開になりそうだ
」(岡三オンライン証券チーフストラテジストの伊藤嘉洋氏)との声が出ていた。

個別銘柄では、富士重工業<7270.T>が反発。16日に発表した2015年の生産・販
売計画の中で、世界生産・販売がともに4年連続で過去最高を更新するとの見通しを示し
、評価された。半面、シャープ<6753.T>は軟調。19日付の日本経済新聞朝刊は、同社が
2015年3月期に再び連結最終赤字に転落する見通しになったと報じた。

東証1部の騰落数は、値上がり1169銘柄に対し、値下がりが545銘柄、変わら
ずが142銘柄だった。