きょうの東京株式市場で日経平均株価は、反発後もみあう展開となりそうだ。米国株
高や円安を好感し1万7000円を回復するとみられるが、今晩の米国市場が休場となる
ことや欧州中央銀行(ECB)理事会などの注目イベントを控えて積極的にポジションは
積み上げにくい。買い一巡後は上値が重くなる可能性もある。

日経平均の予想レンジは1万6900円─1万7100円。

前週末の米国株市場では、1月の米消費者信頼感指数が高水準だったほか、原油高を
受けエネルギー株が大幅に持ち直したことで、ダウ工業株30種が6日ぶりに反発した。
為替が1ドル117円台と円安方向に振れたこともあり、シカゴの日経平均先物3月限(
円建て)清算値は大証終値比275円高の1万7075円と上昇している。朝方はこの水
準を意識し、先物主導で反発が見込まれる。
ただ、今晩の米国株市場がキング牧師誕生日の祝日で休場となるため、海外実需勢の
動きは鈍いと予想される。「ショートカバー以外に積極的な買い手がいない。1万700
0円回復後は、戻り売りで上値が重くなる場面もありそう」(みずほ証券シニアテクニカ
ルアナリストの三浦豊氏)との声が出ている。
20―21日の日銀金融政策決定会合、22日のECB理事会、25日にはギリシャ
の総選挙と重要イベントが目白押し。米国株と原油価格の自律反発で過度な不安心理は後
退したが、先行きは依然不透明であり日本株の上値にも限界があるとみられている。

きょうのスケジュールは、12月全国百貨店売上高、12月消費動向調査(内閣府)
が発表される。海外で重要な経済指標の発表は予定されていない。