<円債市場>
10年国債先物中心限月・15年3月限(大証) 148.29(+0.09)
安値─高値 148.25─148.40
10年最長期国債利回り(日本相互証券引け値) 0.260%(─0.015)
安値─高値 0.265─0.255%
長期国債先物は続伸。先週末発表の12月米雇用統計で時間当たり賃金が減少したこ
とで低インフレが長期化するとの観測が浮上したうえ、原油安や株安で国内連休中の海外
市場で米債が買われた流れを引き継いだ。日経平均株価が大幅に軟化する場面では、国債
先物は一時148円40銭を付け過去最高値を更新した。
現物債もしっかり。長期金利が過去最低水準に低下したほか、5年利付国債利回りは
一時0.000%と1月9日の過去最低(0.010%)を更新した。30年利付国債の
入札を翌日に控えた超長期ゾーンも利回りが低下し、9日の調整前の低水準となった。一
部銀行勢や海外勢の需要が観測されていた。日銀が実施した残存5年超10年以下のオペ
がしっかりとした結果となったことで、需給の引き締まりがあらためて意識された。
長期国債先物中心限月3月限の大引けは、前営業日比9銭高の148円29銭。10
年最長期国債利回り(長期金利)は前営業日比1bp低下の0.265%。一時は0.2
55%に低下する場面があった。