お嬢様と気まずくなった野崎さんは彼女を避けるようにして仕事に没頭するように。
そんなある日パーティー会場に強制的に連れて行かれてぼーっと会場内を眺めていると、綺麗に成長したお嬢様を垣間見てグラスを落とす野崎さん。
あんなに箱の中で可愛く可愛く育ててきたお嬢様が今目の前で煌びやかに着飾ってそして自分の知らないお世話役に隣を固められ来賓客にあいさつしていくその声にじわりと心の端が痛み、そして自分が逃げていたものが何か気づく。
そしてその思いの痛々しさに耐えきれなくなって夜風にあたりにバルコニーに出る。
ああ本当は離れたくなんてなかったのだと自分だけのお嬢様が今やあんな自分の知らないもので周りを固めていてショックを受けている自分にショックを受けていてそしてそこにふくえお嬢様がやって来て鉢合わせすることに。
お嬢様はお嬢様で少し自覚気味だから久しぶりの会話で野崎さんの変わらない声とか目線とかに泣きそうになる。
野「本当に綺麗になられた」
この言葉には葛藤とか賞賛とか後悔とか自制とか本音とかいろんな思いが混じってる
そして野崎さんは久しぶりにお嬢様に近づいて無意識のうち白手袋に包まれた手を伸ばしてお嬢様の頬に触れるんだけどお嬢様も手袋ごしだからひんやりとしててああこれがこの数年でできた私たちの溝なのねって自覚するようになる。
ふ「あなたに触れたい」