・「あれだけこっぴどく言われたら普通は二度と来ないと思うんだけど……マゾヒスト?」59p
・「じゃあ、ストーカー?」59p
・「そう、てっきり私のこと好きなのかと思ったわ」59p
・「まあ、底辺のヒキガヤ君から見れば異常に映るのかもしれないけれど、私にとっては至極当たり前の考え方よ。経験則というやつね」60p
・「なぜあなた程度と同類あつかいされているのかしら……。非常に腹立たしいのだけれど」63p
・「何なのかしら……、この悲壮感ただよう頼りがいは……」64p
・「短絡的な発想ね。脊髄の反射だけで生きているのかしら。人に好かれるということがどういうことか理解している?
――ああ、そういう経験がなかったのよね。こちらの配慮が足りなかったわ。ごめんなさい」64p
・「……一瞬、かっこいいこと言ったのかと勘違いしたわ」67p
・「ほら、排除しようとするじゃない。(中略)そういった行為でしか自身の存在意義を確かめられない哀れな人たちだったのでしょうけど」67p
・「(前略)人はみな完璧ではないから。弱くて、心が醜くて、すぐに嫉妬し、蹴落とそうとする。不思議なことに優れた人間ほど生きづらいのよこの世界は(後略)」68p
・「そうかしら。それでも、あなたのようにぐだぐだ乾いて果てるより随分ましだと思うけれど。あなたの……そうやって弱さを肯定してしまう部分、嫌いだわ」69p
・「ごめんなさいそれは無理」71p
・「そんなことないわ。あなたのことなんて知らなかったもの」81p
・「別に落ちこむようなことではないわ。むしろ、これは私のミスだもの。
あなたの矮小さに目もくれなかったことが原因だし、何よりあなたの存在からつい目をそらしたくなってしまった私の心の弱さが悪いのよ」82p