中古住宅ではなかなか買主が見つからずに困ることが少なくないものの、人気がある物件や割安感のある物件の売出し直後、価格の改定(値下げ)直後、あるいは何らかのタイミングで複数の申込みが相次いで入ることもあるのです。
一般的には購入の申込み(買付証明書の提出・売主側仲介業者への到着)が早かった人を優先するケースが多く、これを「買付優先」(申込み優先)といいます。
ただし、法律による規定があるわけではなく、不動産業界内での決まったルールもありません。「買付優先」という言葉も、業界内で勝手に使っているだけです。
しかし、たとえば上の図で「購入希望者A」が最も早く買付証明書を提出したにもかかわらず、手付金の準備などでいつ契約できるか分からない。それに対して、2番目に買付証明書を提出した「購入希望者C」は明日にでも契約できるという場合はどうでしょうか。