◆蒐集癖のあるフェリペ
音楽とオカルトの趣味を持ち、また、貨幣、メダル、彫像、絵、武器、アフリカの動物など何でも集める (『スペイン王権史』より) 


◆仕事人フェリペ
執務時間は14時間/1日に及んだとも言われる。( 『スペイン王権史』より)


◆フェリペの好きな画家
初めての外国旅行(1548-1551年)では、ミラノでは画家ティッツィアーノ、彫刻家レオーネ・レオーニに出会う。ネーデルランドでは画家のボッスに出会い、強烈な印象を受け、その獲得に心を砕いた。ちなみにエル・グレコはお気に召さなかった模様。( 『スペイン王権史』より)


◆ちょっとめんどくさい性格のフェリペ
人を信用したがらない反面、信じ込みやすい性格のフェリペは、 公文書の中に埋もれている時にだけ完全に安らぎを感じていた。(『スペイン帝国の滅亡』より) 


◆オカルトの趣味があるフェリペ?
いくつかの文献より類推。・・ええと、ここでいう、「オカルト」にあたるものは「錬金術」だと思われます。
(以下『ドン・キホーテの世紀 スペイン黄金時代を読む』より)
フェリペの国王時代は「太陽の沈むことのない国」などといわれたものの、 実際経済はほぼ破産状態であった。財政立て直しのため、錬金術に思いをはせたくなる状況は出来上がっている。 「慎重王」のあだ名で知られるフェリペだが、1559年にはドイツの錬金術師シュテンベルクの実験に機会を与えている。また、数年後にはイタリアのレオナルド・フィオヴァンティより『物性論』なる本が献じられている。(フェリペの反応は不明) 同書はイタリア語とスペイン語が入り乱れた奇妙な本で、本文には錬金術論、巻末には「賢者の石に関する俗謡」が掲載されている。