ある日、男だけが聞こえる「声」がいつもと違っていたので…

ある日、男だけが聞こえる「声」がいつもと違っていたので…

ある夜、1人男性(妻子持ち)がパ*ンコをやってると、何処からか
「キャー」という女の悲鳴が聞こえてきた。
しかし、周りを見渡しても悲鳴を上げたらしい女性の姿は無く、他の人達も
まるで気にしていないみたいなので、その日は空耳かと思った。
だが、その後もたびたび悲鳴が聞こえてくるので、
従業員や顔見知りの客にたずねたが、誰も悲鳴など聞いていないと言う。
ところが、1人の常連客にこの事を話すと、
「以前、ある母親が家に子供を置いてパ*ンコをやってたら家が火事になって子供が焼死し、
その後母親も自*したという事件があった」と言い、他に思い当たるような事件や事故は起きていない為、
「その悲鳴を上げているのは自*した母親の幽霊ではないか?」と言ってきた。
それを聞いた男は怖くなったが、それでもこの店は結構稼げるので、通い続けた。
そんなある日の事、いつもの悲鳴ではなく、「早く帰りなさい!」という女の声が聞こえた。
彼は子供を焼死させた母親の話を思いだし、もしや妻や子供の身に何かあったのでは!?と思い、
すぐさま家に駆け戻った。
しかし、家では何事も無く、妻は呑気にテレビを見ているし、子供はスヤスヤと寝ていた。
あれは何かの聞き間違いか?と思った彼だが、翌日、パ*ンコ店へ行くと、
昨夜、彼が去った直後に酔っ払い運転のトラックが店に突っ込んだらしく、
ちょうど彼がいたあたりの台が大破していた。

もしあのままパ*ンコを続けていたら、良くても大怪我していたか、
下手したら死んでいたに違いない。

あの声の女性は彼の命を救ったのだった。