<4284> ソルクシーズ - -システム開発のソルクシーズ<4284>は28日、見守りシステム「いまイルモ」が経済産業省の「ロボット介護機器開発・導入促進事業」補助事業に採択されたと発表した。

アベノミクス第3の矢である成長戦略では、医療・介護分野の主要施策として「ロボット介護機器開発5カ年計画の実施」が掲げられている。本事業はこれを受けて、ロボット介護機器の開発・製品化を進める企業に開発補助を実施するもの。「ロボット技術の介護利用における重点分野」として具体的に暗所や浴室での利用などが挙げられているが、同社はその全ての項目を満たすよう、支給される研究開発事業補助金を試作費・実証試験費などに活用する予定。

同社の「いまイルモ」は、独居高齢者や介護が必要な人など、遠隔地に住む家族を手軽に見守ることができる B to Cタイプのサービス。独自開発した多機能センサーを用いることで、従来のサービスのようにカメラを設置したり機器を身につける必要がなくなったほか、見守られる人のプライバシーにも配慮している。見守る側はスマートフォンやタブレットを使って生活の様子や異変の兆候などを遠隔地から確認することができる。また現在は、マンションや高齢者向け集合住宅などの大規模な事業者向けの「いまイルモS」も販売している。同社は地方公共団体や関連事業者を中心に営業活動を行っており、今回の採択は普及を後押しする効果も期待できそうだ。

同社は、金融・情報・基盤分野などに特化したシステム開発を主な事業とする企業グループ。従来型のシステム構築を手掛けるSIビジネスと、毎年安定的な収益を得られるストック型ビジネスを両輪とする。