前場の東京株式市場で日経平均は3日続伸。上げ幅は100円を超え、節目の1万4500円を上回った。前週末の米国株が上昇したほか、為替が1ドル102円付近まで円安方向に振れたことで買い安心感が広がった。
リスク要因とみられたウクライナ大統領選で親欧米派候補が過半数の支持を集めて終了し、市場の警戒感も和らいだ。
日経平均は22日以降の3営業日で500円強の上昇となり、短期的な過熱感もあるが、市場では「今晩の米英市場が休場で海外投資家の売買が少ない中、短期筋の利益確定売りをこなしている。年初来高値更新の銘柄数が日々増加傾向にあり、地合いは変化しつつある」(内藤証券投資情報本部部長の浅井陽造氏)という。
前週末の米国株市場でS&P総合500種が終値で過去最高値を更新していることから、休暇明けの海外勢の買いに期待する声も出ていた。
個別銘柄では、名村造船所<7014.T>が続伸。同社は23日、佐世保重工業<7007.T>を株式交換で完全子会社化すると発表した。連携効果によるコスト競争力の強化などを期待する買い入った。佐世保重工も高い。半面、大日本住友製薬<4506.T>はストップ安売り気配で前場は寄らなかった。23日、開発中の結腸直腸がん治療薬の臨床試験を中止すると発表し、嫌気された。
東証1部の騰落数は、値上がり1355銘柄に対し、値下がりが321銘柄、変わらずが133銘柄だった。
日経平均<.N225>
前場終値 14567.04 +104.87
寄り付き 14592.60
安値/高値 14546.06─14592.6
東証出来高(万株) 88914
東証売買代金(億円) 7274.41