20日の日経平均株価は前日比82円01銭高の1万4088円45銭で寄り付いたあと、一時1万4093円46銭(前日比87円02銭高)を付ける場面があった。米国株高を受け、買いが先行し、5営業日ぶりに反発している。19日の米国株式市場では、手掛かり材料に乏しいなか、小動きの展開ながら、ナスダック総合指数ともに続伸し、投資家心理の安定化につながった。ただ、買い一巡後は伸び悩み商状となっている。

業種別では、三井金属<5706、株価 - チャート>、住友鉱<5713、株価 - チャート>、タツタ線<5809、株価 - チャート>などの非鉄金属株が上昇。住友不<8830、株価 - チャート>、東建物<8804、株価 - チャート>などの不動産株も堅調。ソフトバンク<9984、株価 - チャート>、フューチャー<4722、株価 - チャート>、ジャスト<4686、株価 - チャート>などの情報通信株も高い。同セクターでは、ソフトバンク<9984、株価 - チャート>からイー・アクセス株式の取得を中止するヤフー<4689、株価 - チャート>がカイ気配を切り上げている。ケネディクス<4321、株価 - チャート>、リブセンス<6054、株価 - チャート>などのサービス株も買われている。個別では、自社株買いを決議したウシオ電機<6925、株価 - チャート>とキヤノン電子<7739、株価 - チャート>が上昇。大平金<5541、株価 - チャート>、シップHD<3360、株価 - チャート>などの上げも目立つ。

半面、昭シェル<5002、株価 - チャート>、JX<5020、株価 - チャート>などの石油株や、国際帝石<1605、株価 - チャート>、K&Oエナジ<1663、株価 - チャート>などの鉱業株がさえない。個別では、15年3月期連結業績予想で減益転換のノーリツ鋼<7744、株価 - チャート>がウリ気配。高級ブランド「バーバリー」のライセンス契約を15年6月で終了する三陽商<8011、株価 - チャート>は大幅続落。日本M&A<2127、株価 - チャート>、あすか薬<4514、株価 - チャート>などの下げも目立つ。

東証寄り付き前段階での主要外国証券経由の注文動向は、「6社ベースで、売り2200万株、買い1090万株で、差し引き1110万株の大幅売り越し」(外資系証券)。午前9時25分時点の東京外国為替市場は、1ドル=101円台前半(前日終値は1ドル=101円42銭-43銭)、1ユーロ=139円台前半(同1ユーロ=139円12銭-16銭)で取引されている。