<3076> あいHD - -あいホールディングス<3076>は15日、子会社のグラフテックが、新規事業として業務用プリンタ事業を開始すること及び同事業に関連する子会社「Graphtec Digital Solutions, Inc.(同社における孫会社)」を米国に設立することを決議したと発表。

グラフテックは、情報機器事業として主に業務用のカッティングプロッタやスキャナのほか、最近ではカッティングプロッタをコンシューマ向けとした商品を販売している。新規市場向けの商品開発が完了したことにより、新たに業務用ラベルプリンタ事業へ参入する。また、特に需要の見込まれる米国に、本事業のための販売会社を設立。秋頃までには新製品の量産体制を確立し、本格的に事業を開始する。

さらに業務用プリンタに引き続き、各種製造業・物流業・印刷業などで要望されている専用プリンタの発売準備を進めており、これらの商品群により本格的に業務用プリンタ事業に取り組む計画だ。

なお、今回発売する新製品は、業界初の本格的なフルカラーラベル専用プリンタ。米国及びEU諸国において、2015年までの基準採用が義務付けられ、罰則規定も追加されたGHS(化学品の分類及び表示に関する世界調和システム)ラベルへの要求条件を、完璧にクリアした商品である。消耗品ストックビジネスと合わせて、本事業の事業規模と収益の拡大を図り、5年後には売上規模200億円を目指す。

あいホールディングスは共同持株会社で、セキュリティ機器や情報機器などが収益の柱。傘下には、マンション向けセキュリティシステム、病院・金融機関向けのカードシステムを扱う「ドッドウエル ビー・エム・エス」、計測機器や情報関連機器を扱う「グラフテック」、耐震診断や耐震構造設計に強みを発揮する「あい設計」などを置く。