黒田東彦日銀総裁は午前の参議院財政金融委員会で、2015年度を中心とする期間に、日銀が掲げる目標の物価2%に達する可能性が高いなどと発言。午後には米コロンビア大大学院主催のイベントで、「伝統的な金融政策でも出口は難しく非伝統的な金融政策からの出口はさらに難しい」、「バランスシートの拡大が注目されがちだが、重要なのはインフレ回避や金融市場の安定」などとコメントした。

いずれも市場の反応は限定的だった。

<ユーロ>

ユーロはこの日、1.37ドル前半で極めて狭い値幅での動きとなった。

フランス国立統計経済研究所(INSEE)が発表した第1・四半期GDP速報値は、0.2%増の予想を下回る前期比横ばい。一方、2013年第4・四半期のGDPは0.2%増に修正されたが、市場の反応は限定的だった。

ユーロ/円は朝方一時139.48円と、前日につけた2カ月ぶり安値139.46円に迫ったが、ドル/円の切り替えしに便乗して139.90円まで反発した。午後に入ってからは足踏み状態が続いた。