15日後場の日経平均株価は前日比107円55銭安の1万4298円21銭と続落。後場中盤までは、前場からの1万4200円台後半でのもみ合いが継続した。中盤になると、株価指数先物に断続的に売り物が出て下げ幅を拡大し、午後2時19分には同169円82銭安の1万4235円94銭まで下落。日銀の黒田東彦総裁の講演を受けて、追加金融緩和を期待した一部投資家の売りが出たとの観測が聞かれた。売り一巡後は、大引けにかけて下げ渋った。東証1部の出来高は20億4265万株。売買代金は1兆8169億円。騰落銘柄数は値上がり585銘柄、値下がり1102銘柄、変わらず119銘柄。

市場からは「決算発表での企業の先行き予想は慎重だが、上方修正の可能性があるとみている投資家は多く、現行の株価水準は割安であると意識されている。このため、きっかけ次第で上昇すると考えられているが、為替の動きを始め買い上がる材料がなく、動きづらい状況にある」(大手シンクタンク)との声が聞かれた。