<為替> ユーロが対ドルで約1カ月ぶりの安値に下落した。5月の独ZEW景気期待指数の悪化などを背景に、間欠的にユーロ売り圧力が強まる展開だった。
ZEW指数は市場予想に届かなかったばかりか、ロイターのアナリスト調査の下限をも下回った。
さらに米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が関係筋の話として、ドイツ連銀はインフレ安定化に必要ならECBによる預金金利のマイナスへの引き下げや、パッケージ化された銀行ローンの買い入れを支持する意向と報じると、ユーロ売りが加速した。
ユーロ/ドルは重要な下値支持線である1.3700ドルを割り込み、1.3688ドルまで売られる場面があった。終盤も0.45%安と、この日の安値近辺で推移した。
ドル/円は1週間ぶりの高値をつけた後に上げ幅を縮め、終盤は0.15%高の102.27円。
<債券> 国債価格が上昇。市場予想を下回る小売売上高が材料となった。ただし、第2・四半期の成長期待に変化はないとみられている。