一方、今第1四半期は65億円の見通しとしている。これは、前四半期比で33%の 大幅減益であり、100億円レベルの市場予想を大きく下回る状況に。4月の国内コイン 消費の落ち込み幅が拡大しているもよう。期待値は低かったといえ、足元では底打ち 期待も幾分盛り上がっていたため、失望売りが優勢になっている。メリルリンチ(M L)、JPモルガン(JPM)など投資判断格下げの動きが相次ぐ。 <5801> 古河電工 214 -20 売り先行。先週末に発表した決算内容が嫌気されている。前期営業利益は255億円で 前期比43%増益、従来計画線上での着地となった。一方、今期は225億円で同12%減 益の見通し、市場予想は260億円程度であったと見られる。雪害による金属事業の赤 字幅拡大に加えて、構造改革に伴っての増益効果が期待値に達していない状況のよう だ。同様に市場想定を下回る住友電工<5802>なども売り優勢の展開に。 <6471> 日本精工 1145 +101 大幅高。先週末に発表の決算を好感する動きに。前期営業利益は680億円で前期比2.1 倍、今期は750億円で同10%増益の見通しとしている。今期見通しは、先の観測報道 の水準である730億円、市場コンセンサスの740億円を上回る状況となっている。高採 算の産業機械軸受の大幅増益などが牽引役のようだ。もう一段の業績上振れ余地は大 きいとの見方にも。ゴールドマン・サックス(GS)では目標株価を1400円から1520 円に引き上げのようだ。 <7999> MUTOHHD 455 +23 急伸。先週末に業績予想の上方修正を発表、営業利益は10億円から16.3億円に、最終 利益は7億円から24.3億円に上方修正している。期末配当金も3円から5円に引き上げ へ。第3四半期までの進捗から上振れは想定されていたが、修正幅は想定以上といっ た見方にも。国内における3Dプリンタ販売の継続的な拡大などが業績上振れの背景 に。また、繰延税金資産を特別利益に計上している。