<2613> Jオイル 289 +12食用油大手のJ-オイルミルズ<2613>は9日、2014年3月期決算を発表した。連結業績は、売上高が前期比9.7%増の2050.60億円、営業利益が同4.1%減の62.57億円、経常利益が同0.4%増の67.62億円、純利益が同3.6%減の39.13億円となった。

オリーブオイル・ごま油などの家庭用プレミアムオイルや、バターの代替として使える風味油などの業務用高機能性油の拡販により、家庭用・業務用油脂の販売数量は前期を上回った。一方、大豆及び菜種の相場が全体として高値圏で推移したことや円安の進行が原料調達コストを押し上げる要因となった。

また、決算発表とあわせて、2014年3月期末の配当金を従来予想の1株当たり4.00円に創立10周年記念配当1.00円を加え、5.00円に引き上げると発表した。中間期末に4.00円の配当を実施しており、年間配当金は9.00円となる。

2015年3月期の業績予想は、売上高が前期比0.5%減の2040.00億円、営業利益が同3.9%増の65.00億円、経常利益が同0.9%減の67.00億円、純利益が同2.2%増の40.00億円を見込んでいる。新中期経営計画の初年度として、付加価値型の新製品の発売・拡売、提案型の販売により注力していく。また、コスト増加を含む製品価値に見合った販売価格への改定に向け、引き続き得意先に対し理解を求めていく方針。

同社は、味の素<2802>傘下の大手食用油脂メーカーである。業界再編が進む国内の食用油脂業界にあって、同社は業務用を強みに日清オイリオグループ<2602>と業界トップの座を競う。