2014年3月期は「クラウド関連事業の戦略的・加速度的推進」と「セキュリティ&セイフティの追求」を事業戦略に掲げ、施策を推進した。医療分野の「NOBORI」などクラウドサービスの引合いは好調で、受注実績を順調に伸ばした。クラウドサービスはサービス期間に応じて按分して売上計上するため、同サービスへのビジネスモデルの変更は短期的には売上高の減少要因となるが、企業向けのセキュリティ商材・サービスや金融分野の受託開発などが好調で売上及び利益をカバーした。
企業のIT投資の方向性が設備の「所有」からサービスの「利用」へと変化していることを背景に、引き続きクラウドサービスの拡大を推進し、中長期的な収益基盤強化と安定成長を実現するストック型ビジネスへの転換を図る。また、サイバー攻撃などに対抗し得るネットワーク・セキュリティ関連商材・サービスの充実も目指す。
2015年3月期の業績予想は、売上高が前期比5.5%増の183.00億円、営業利益が同3.7%増の11.60億円、経常利益が同0.4%減の11.60億円、純利益が同11.7%減の7.00億円を見込んでいる。
同社は、総合商社系のIT子会社として発足したITサービス企業。商社的な「目利き力」を活かして海外製品をいち早く輸入販売して事業基盤を確立した後、システムの受託開発、パッケージアプリケーションやクラウドサービスへと事業を展開している。