JT<2914、株価 - チャート>が続伸。SMBC日興証券では2日付で、投資判断「1」(アウトパフォーム)を継続、目標株価は3670円から4280円に引き上げている。

同証券では、フリーキャッシュフロー(FCF)予想を下方修正するものの、目標株価算出に当たってベンチマークとしている国際的なたばこメーカー7社の株価上昇に伴うFCFイールドの下落を考慮し、目標株価を引き上げるとしている。ロシア通貨安が同社株の重しとなっているが、経営陣が1月30日の14年3月期第3四半期(13年10-12月)決算発表時に、14年12月期もDPS(1株当たり配当金)を減配しない方向と発言してから、バリュエーションも切り上がる方向にあるとコメントしている。

一方で、同証券では業績予想を下方修正。連結営業利益について、14年12月期4820億円(今期は9カ月変則決算のため前期との比較はなし、従来5380億円、会社側計画は4820億円)、15年12月期6900億円(従来6950億円)、16年12月期7510億円(同7560億円)と試算している。14年12月期はすでに公表済みの国内構造強化に伴う特別退職金などの見込み額を、15年12月期以降は、その他セグメント計上の不動産売却益の見通しを引き下げたことが反映されている。

7日の終値は、前週末比31円高の3371円。