ドル/円<JPY=EBS>は101.86円まで下げた後、0.25%安の101.935円で取引された。主要6通貨に対するドル指数<.DXY>は小幅低下の79.493となった。

米長期金利の指標となる10年債利回りが3カ月ぶりの低さとなったこともドルの魅力を損ねた。親ロシア派武装集団とウクライナ政権部隊の交戦が続く中、投資家はリスクの少ない国債を買っている。

先週2日発表の米雇用統計は好調だったが、投資家は労働参加率の低下や賃金水準が上がらないことが嫌気され、ドルは発表当初の上昇から反落。5日に米供給管理協会(ISM)が発表した4月の非製造業部門総合指数(NMI)が8カ月ぶりの高水準をつけたことで下落は止まった。

ユーロ/ドルは1.3883ドルとほぼ横ばいだった。

スウェーデン・クローネは、対ユーロで下落。スウェーデンの鉱工業生産指数が3.8%と大幅下落したことを嫌気した。

今週はイギリスのバンクホリデーや日本の祝日で取引量は少なくなりそうだ。

<株式> ロンドン株式市場はバンクホリデーのため休場。

欧州株式市場は、下落して取引を終えた。激化するウクライナ紛争や、中国の軟調な製造業購買担当者景気指数(PMI)で投資家心理が悪化し、リスク志向が弱まった。