<ユーロ圏債券> ポルトガル10年債利回りが8年ぶりの水準に低下した。欧州連合(EU)と国際通貨基金(IMF)から受けている金融支援を今月脱却するにあたり、予備的信用枠を求めない方針を明らかにしたことが好感された。
英国市場が祝日で休場だったため、商いは低調だった。
ロイター・データによると、ポルトガル10年債<PT10YT=RR>利回りは2ベーシスポイント(bp)低下の3.61%と、2006年以来の低水準をつけた。
ユーロ圏債務危機が深刻化していた2012年には17%近くまで上昇していた。
一部では、ポルトガル格上げへの期待も高まっている。
ムーディーズ、スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)、フィッチの格付け大手3社はいずれも、ポルトガルの格付けをジャンク級(投機的等級)としている。
ムーディーズ、S&Pは9日、ポルトガル格付けの見直しの結果を発表する。
一方、スロベニア10年債<SI10YT=RR>は9bp上昇の3.55%。同国のブラトゥシェク首相はこの日、党首選挙での敗北を受け辞任した。