<東南アジア株式市場> 海外資金が流入したにもかかわらず、大半の市場が下落して引けた。クアラルンプール市場とシンガポール市場は約1週間ぶり安値水準で終了。中国の製造業指標が失望させられる内容だったことで、中国経済の成長勢いへの懸念が浮上した。

クアラルンプール市場の総合株価指数<.KLSE>は金融株主導で、0.46%安の1860.54と、終値としては4月29日以来の安値で終了。シンガポール市場のストレーツ・タイムズ指数(STI)<.FTSTI>は不動産株主導で0.34%安の3241.60と、こちらも4月29日以来の安値で引けた。

マークイットがこの日発表した4月のHSBC中国製造業購買担当者景気指数(PMI)改定値は4カ月連続で、成長と縮小の境目である50を下回った。中国経済の勢い減速が続いているかどうかについての疑問が増す結果だった。

<ソウル株式市場> 5─6日のソウル株式市場は祝日のため休場。

<台湾株式市場> 週明け5日の台湾株式市場の株価は小幅続伸。個別銘柄では、業績が低迷しているパソコン(PC)大手の宏碁(エイサー)が2.88%上昇。昨年11月に会長に就任した、同社創設者の施振栄氏が来月に退任するとの発表を受けた。